【第3章までのあらすじ】(総集編用)

【第1章】

私、メラクル・バルリットは22歳独身、彼氏なし。

現在、ハバネロ公爵家の駄メイド兼愛人(偽)兼聖騎士兼アイドル兼英雄兼侯爵(養子)令嬢のポンコツ娘である。


属性多いな、おい!


世界には王国、帝国、共和国、教導国、そして大公国の五つの国があり、私は大公国の聖騎士である。


大公国の聖騎士は世界でも特別な存在で、古くは邪神を討伐した聖騎士の末裔とも言われる。


私の仕える大公女ユリーナ・クリストフ(以下、姫様)は、真面目で優しい月のような女性である。

同時に私の親友でもある。


その姫様の婚約者がかの有名な悪逆非道の噂のあるレッド・ハバネロ公爵である。


無論、この婚約は大公国の望みではない。

大国である王国のごり押しによるものである。


そのことに心を痛めていた私はある日、上司である騎士団長パールハーバー伯爵よりある特命を受ける。


それは王国公爵レッド・ハバネロの暗殺計画。


協力者の手引きの元、公爵家に潜入した。

しかし、その暗殺は呆気なくハバネロの護衛で紫髪の美女サビナ・ハンクールに阻止される。

クッ、殺せ、と定番のセリフを吐く私。


しかし! 悪逆非道のハバネロ公爵によって、愛人(偽)兼メイドにされてしまう、あれ?


……と、とにかく、何故か淑女教育なども受けさせられながら、ハバネロの元で虎視眈々とお家(大公国)に帰るため、優雅にハバネロ公爵の執務室のソファーで茶を飲みながらその時を待つ。


ハバネロの執念により仲間となった隠密一族の超強い黒騎士ロイド。

そして私は何故か盗賊退治にその黒騎士とハバネロとその部下アルク、コウ、カリー、エルウィンと一緒に出掛ける。

ちなみにあっさり盗賊退治。


かつてハバネロ公爵が滅ぼした街の生き残りザイードを捕らえて逃し、帝国密偵もあっさり討伐し天才Dr.クレメンスとトーマスを保護。


陽気な帝国将軍鉄山公と妹系ポンコツ娘リーア(レイア・ハートリー)と共に大型モンスターも撃破!


そうして私は無事、大公国に帰って行ったのである。


ところが! 帰還した矢先にパールハーバー伯爵の恐ろしい魔の手が!!


ハバネロが大公サワロワ様、三大臣の一人レイリア様から姫様の絵姿を貰い、さらに赤騎士として完璧に正体を隠しながら、姫様に愛を囁いて、さらに言えば邪神復活を目論む邪教集団の影が見え隠れする頃。


崖の上で信頼していた後輩コーデリアに切られ、私はぎゃぁぁああと叫び顔芸と共に崖下の川へと落ちたのだ。


【第1章完】


【第2章】

しかし!

崖から川に落ちるのは生存フラグ。

私は黒騎士の幼馴染のみって、じゃなかった、ミヨちゃんに助けられて生きていた!!

さらに私は駄メイドとして王都に向かうハバネロ、サビナ、チャラっぽいようで実は頼れる外交官モドレッドと合流。


駄メイドらしからぬ完璧メイド姿で擬態し、ハバネロと王国の王太子の会話を後ろで聞き耳。


王国は貴族派と軍閥派の派閥争いが深刻で帝国との戦争はかなり不利とのこと!


さらにハバネロは婚約者である姫様を呼び出し、衝撃の真実を告げる。


なんと邪神、悪魔神が復活し世界は滅びてしまうのだ!!


詰んでる、詰んでる。


それよりも姫様とハバネロとのイチャイチャを散々見せられ、虫の息にされるロンリーメラクルに明日はあるのか!


そしてついに全ての運命を賭けた帝国と王国の大戦が始まった!


その初戦、姫様率いる大公国の部隊が危機に陥る時、あのカラフルなレンジャーが姿を見せる!


情熱の愛の戦士(ユリーナ限定)、赤騎士!

美しきスーパーメイド、茜の騎士!

全てを魅了する衝撃の美、銀の騎士!


ついでに黒騎士含め、カラフルレンジャーが現れたのだ!!


あまりの感動にひざまずくユリーナ・クリストフ!

明日はどっちだ!?


そしてついに明かされる赤騎士の正体!!

驚きの大公国の部隊メンバー。


大公国のはぐれ騎士レイルズ。


行方不明の聖女を姉に持つ美少年風美少女で世界最強剣士ガイア、ちなみに謎の未来の記憶持ち。


反公爵の反乱軍を組織しようとしてバレたけど、ハバネロが全面譲歩して反乱軍がそのまま姫様の支援組織となったマーク・ラドラー。(偽名ラビット・プリズナー)

ハバネロの記憶の中では青髪の主人公疑惑あり。


姫様の護衛騎士のサルビアとローラ。


なお、私の元部下キャリア、サリー、クーデル、ソフィアは他の兵と共に蚊帳の外。


姫様とハバネロがイチャイチャしていると、ついに茜の騎士の正体がローラに見破られた!


そりゃバレるよ。


何かを隠しながら、ハバネロは姫様たちに邪教集団幹部帝国宰相オバールの討伐を依頼。


そしてハバネロとの抱擁の後、ガイアは姫様にハバネロを信じるのかと問う。


姫様は微笑み、ガイアに問い返す。


悪魔神のことを知ってるか、と。


そう、我らが姫様ユリーナ・クリストフは覚悟したのだ。

真実と向き合うことを。


【第2章完】


【第3章】

大戦が始まり、決戦の地に向かうハバネロと私たち。

そこで私とサビナに明かされるハバネロのゲーム設定と呼ばれる記憶。


『まるでゲームの中に転生したような記憶』


だが、それを言ったハバネロ本人が転生などではないことをはっきりと否定する。

ハバネロの未来予知にも似た記憶は何なのか?


謎は謎のまま、私はハバネロがさらなる何かを隠しているのではと疑う。


しかし帝国と王国との大戦の最中、まずは生き残ることが大事である。

苦戦必至のこの大戦。

だがハバネロには何か秘策があるようだ。


そんな中、ある報告が飛び込み、私は帝国のならず者たちに苦しめられる民を救うため、聖騎士としてついに立ち上がる。


私とエルウィン以下50の兵は、10倍の帝国兵を相手に決死の戦いを挑む。

その時、運命が動いた。


そこで私は偶然にも義勇兵で帝国に抵抗するザイードと天才軍師シロネと出会う。

逆転に次ぐ逆転。


そうして私たちは義勇兵を含めた1000以上の仲間と共に王国の勝利の立役者となる。

英雄メラクル・バルリットの誕生である。


なお忘れてはならない。

私、メラクル・バルリットは大公国からの亡命者である。

それが公爵家の聖騎士として英雄となったことを。


それは置いといて。


前聖女クレリスタが告げる。

黙示録を持ち去ったのはハバネロであること。

果たして真実は?


帝国皇帝ゴンドルフ・ゼノン、教導国大司祭トルロワ、鉄山公グレン、前聖女クレリスタと会談し、無事に王国勝利で終わり帝国との和平も結ばれた。


ハバネロが帝国最強のロルフレットと皇女の結婚をお節介おばさん的に仲人しながら、私に更なる試練を課す。


そう……22歳のアイドル、メラクル・バルリットの誕生である。


やめて、辛いわ……色々と。


世界中に無力な民を救った聖騎士にしてアイドル、メラクル・バルリットの絵姿がばら撒かれた。

ハバネロの計画とはバラさずに、マーク・ラドラーをプロデューサー(仕掛け人)に偽装して。


驚愕の私!

だが、驚愕はそれだけではなかった。


私は王国の大貴族ハーグナー侯爵家に養子に出されることとなった。

そしてさらにハバネロは大公国を接収する兵を挙げる。


さらにさらにハバネロは衝撃の事実を告げる。


王に疎まれ、ハバネロ自身が近い内に処刑されることを。

そう、ハバネロは本人が言うように最初から本当に詰んでいたのだ。


ハバネロに頭を撫でられつつ、大号泣。

ついでにちょっと気持ちをバラしたようなバラしてないような。


【第3章完】





【第4章予告】

詰んでしまったハバネロの夢に謎の人物シーア、そしてハバネロ公爵が現れ始めた頃。


ついにガイアの記憶の中に、現実では姿を見せない『主人公』の影。

それはある人物と特徴が似ていた、それは!


ユリーナが重度の恋の病に堕ち、キャリア、サリー、クーデル、ソフィアのポンコツ娘たちが踊り謎の人物密偵ちゃんと出会う時、何かが動き始める。


果たしてハバネロは処刑される運命のまま消えるのか、それとも……。


主人公とは一体?

メラクルは……ポンコツは奇跡を起こすのか!(期待薄)


我が名はハバネロ、第4章。

全てが動き出す。

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