第66話 僕っ娘になったカナタ【生意気な後輩ver】

 銀髪のショートヘアで青いカラコンをして服装は楽な格好でありデニムのショートパンツで太ももが眩しいぜ。


 八重歯も見えるし、ちょっと気の強そうな感じでメイクのせいか少し目が生意気というか気が強そうな感じになっている。


 デート場所での待ち合わせ。


 「あっ先輩だぁ~」


 そういって自然に腕を組みおっぱいを当てる。


 「先輩顔にやけてますよぉ、きもいっすねぇ」


 「に、にやけてねぇし」


 「そんなことより、早く、ゲーセン、行きましょうよ、ゲーセン!」


 「おうよ」


 ホラーゲームにて。


 「先輩、ぶるってるんすか、情けないっすねぇ」


 「ぶるってねぇし、お前こそ声ふるえてんぞ」


 「別にこれは武者震いっすよ、わひゃああああああああ」


 ゾンビが目の前に突然来てビビるカナタ。


 ゲームをひとしきり、男友達と一緒にやるようなハイテンションの乗りでやった。


 ……男友達だとむさくるしいだけだが、こいつといるのは悪い気がしないな。


 「せんぱぁい」


 「なんだよ」


 「プリクラ撮りましょうよ、プ・リ・ク・ラ」

 

 「いいけど、俺と撮っても大して面白くないぞ」


 「いいじゃないっすか~とりましょうよ、あ、もしかして照れちゃってます?」


 「照れてるというか、場違いというか」


 「せっかくだし記念に撮りましょうよ~」

 

 「わかった、わかったからひっつくな」

 

 「えへへ」


 そういってプリクラで俺は表情を硬くしながらプリクラリア充となったのである。

 

 プリクラとはカップルの男子以外が入れない男子禁制の禁断の園である。

 

 プリクラの機材に入るが、結構中が狭いな……。


 「うんしょ、うんしょ、あ、先輩が後ろで」


 「おう」


 「えっと操作方法は……鼻息荒いっすよ先輩」


 ジト目で俺のことを見てくるカナタ。


 仕方ないだろ、なんだか普段と違ってギャップがあるし、初めてのプリクラとかいろいろいい意味で未知との遭遇しているんだからよ!


 「はい、チーズ」とカナタがいう。


 パシャリ。


 その後も何枚もいろいろとアレンジしながらとった。


 俺の表情がこわばっていたのでカナタはキラキラ加工された写真を見て、アハハハハと笑うのだ。


 これも演技としたら恐ろしい演技力だな、カナタよ。


 ゲームセンターを出る。


 「せんぱぁ~い」


 「なんだよ」


 「おんぶぅ」


 「はぁ?……ハァわかったよ」


 「先輩の背中……あったかくて……安心するぅ」


 その後、むにゃむにゃとか言っているカナタを背負って帰ったのだ。


 胸の感触がすごかったです(賢者モード)。


 自宅前でカナタは目を覚まし、「ここで下ろしてください」という。


 「今日はありがとっす、先輩」


 「おうよ」


 チュ。


 カナタが背伸びして俺にキスをする。


 「!?」


 「ニヘヘ、やぁい照れてる照れてる」

 

 「おうふ」


 「今日は本当にありがとっす先輩」


 耳元でささやかれると何とも言えないゾクゾクとした感覚になる。


 まったく、こんな後輩も悪くないなぁとカナタが無邪気な子供のように手を振るのを見て、俺は手を振り返しながら思ったのだった。


 

 

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