第61話 しょうもない日常とセクハラ パート1
進路指導を何度もやるうっとうしい学年、それが3年生。
模試でA判定の大学に行くことで俺は別に何も言われなくなっている。
学費が比較的かからない大学なので万事OKだ。
まったく、彼女がいなかったらどうなっていたことやら。
今日も今日とでカナタとののんびりとした日常をおくっている。
「ねぇねぇカナタ」
「なぁにソウタ」
「カナタの性感帯ってどこぉお?」
「~~~~しっ知らないよ、ばかああああああ!」
「ほーん」
「な、なに?」
「教えてくれない?(耳元でイケボ)」
「うぅ~~~」
頭をナデナデして、ぎゅうって抱きしめる。
「うううううううううううううううっ」
「これでもダメ?」
「バカぁ、知らない!」
ちょっと調子に乗ったせいでしばらく口をきいてくれなかったが、頭をナデナデしながら耳を数十分甘噛みしたら、やがて観念したようにぼそりと小さな声でいった。
「……………………………………ぜんぶ」
「え?」
「~~~~~~っだからぁぜんぶ」
「えっビッチじゃないですヴぁああああああああああああああああああああああ!?」
俺は金玉を蹴られる。
「ふんだ…………ソウタにしか触らせないもん」
「そ……そいつはありがてぇや」
「だ……大丈夫?」
「さすがに金玉を蹴るのはやりすぎでは?」
「ご、ごめん」
「お願いがあるんだけど」
「え?う、うん、わかった。なんでもいって」
「お詫びに(耳元でごにょごにょごにょと内容を喋る)してほしいなぁ」
「うぅ…………そんなことするの」
「だめ?」
「優しくしてよ?」
「やったぜええええええええええええええ」
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