第55話 クリスマスパーティ
クリスマスがやってくる。
クリスマスイブはお互いに忙しかった。
だから俺はクリスマスを目いっぱい楽しめるようにカナタとのクリスマスデートの計画を考える。
……うーん、思いつかん。
俺の賃金は、所詮は学生の給料だし、カナタも夢のために貯金したいという。
だから高級ホテルとか高級ランチパーティとかはできそうにない。
クリスマスといえばということで、とりあえずケーキとチキンを買った。
思えば、クリスマスなんて、特にすることもないからバイトのシフトを入れてコンビニの小さなチキンを食べるだけの日だった。
本当にリア充になってよかったと思う。
彼女もいるし、今までの寂しい学生生活を考えれば、少しくらい贅沢をしてもいいだろう。
クリスマス……寒い季節……。
サンタクロース……プレゼント……。
よし決まった。
今夜はエロいサンタクロースの衣装を着たカナタとごちそうパーティした後、プレゼント交換して、クリスマス特番を見ながら話でもしよう。
そしてやってきたクリスマス当日。
カナタは頭にサンタクロース帽子をみにつけ、あとはコートを着ている。
「ふっふっふ、どうやら約束の服装で来たようだな」
「……恥ずかしぃから早く中に入れて」
「おう」
彼女を家の中に入れた先の玄関で彼女のコートをゆっくり脱がせる。
……謎の背徳感にさいなまれながら、エロいサンタの恰好をしたカナタの服装を見る。
肩やら胸やら太ももがとてもエッッッッ。
…………ふぅ。
ちなみに妹は家族と出かけている。
家族も家族で俺に彼女ができたことを喜んでいるようだ。
プレゼント交換で俺はバカでかい声でカナタ愛していると叫んだ。
もちろん金銀財宝もプレゼントしましたよ、給料内で。
そういうカナタは律儀に俺に服を購入してくれた。
かっこいい黒のコートである。
サイズ選びとか大変だったろうに(身長188㎝)。
そしてカナタと一緒に鍋やチキン、ケーキなどの料理を用意する。
時折、指が触れてはカナタと見つめあう。
いひひひひ、可愛いなぁ、いひひひ。
カナタの胸の谷間を見ながら食事をするのもオツなもので、いい気分で俺は食事を終える。
なお、カナタは慣れているのか、赤面しながら食事中、けなげにずっと鍋の具をとってくれる。
あぁあああああああああああ、いい娘やなあああああああああああ。
お久しぶりの!
ぶりぶりぶりぶっちっぱ(理性崩壊音)。
そのあと、クリスマスの特番を見て、笑いあう。
ぶっちゃけテレビよりカナタの横顔が綺麗だった。
なぜか、カナタの視線も感じるが、まぁいいや。
特番を一通り見終わって、時刻を見る。
午後9時である。
そういえば、今日家族は一日帰ってこないらしいな、どっかに旅行に行くとかなんとかだっけ。
すっかり忘れていたわ。
「今日、泊ってもいい?」
「え?」
突然の提案に俺の体はフリーズ。
だが、頭を振り、俺は満面の笑みで「いいぞ!」という。
そして彼女は時計をみて赤面する。
…………ん?午後9時ってそんな変な時間だっけ……?
あっ夜のアレな6時間の始まりってやつですか。
聖夜の夜にカップルがイチャイチャ(意味深)するあれですね。
カナタは恥ずかしそうに上目遣いでこちらをちらちらとみている。
「…………いいのか、本当にカナタ?」
「…………うん」
カナタの尻を揉みながら再度問いかけると、カナタは俺に体を預ける。
うおっとこの展開は……。
俺はカナタとともに2階の寝室へと向かい、カナタと一緒に寝る。
ちなみにカナタはクリスマスコスプレのままである。
布団の中にカナタが先に入って俺が入りやすいように布団を上げてくれている。
その後、何をしたのかって?
ふへへ、これ以上は恥ずかしくて、とてもじゃないが俺の口からは言えねぇや(にやけ顔)。
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