第43話 体育祭 

 つまらない開会式で国歌を歌って教師モブどもの話を聞いて、エール交換をする。


 その際に俺はカナタが一生懸命に声を出すのを聞きながら、どんなセクハラをしようか案を練っていた。


 110m走るカナタのパイパイにムラムラして障害物に引っかかる女子を眺めて英気を養い、次に綱引きを迎える。


 俺の前にはカナタがいる。


 そして綱引きの相手で前側にいるのは男子がほとんどだ。

 

 「い、一緒に頑張ろうね」


 「おう」

 

 両手でガッツポーズをとるカナタの可愛さでいろんなところがびっくりびっくりビンビンするところだった。


 あぶねぇあぶねぇ。


 一番最初にいるのがカナタで俺が二番目ということだ。

 

 ぱぁんとスタートの合図の音が鳴る。


 実力は同じであり、綱が全く動かなくなる。

 

 ————10分が経過した。


 まだ動かない。


 俺は心の中で、許せカナタといってカナタの首筋に息を吹きかける。


 「ひああああああああああん!?」


 カナタの出す変な声に男子共は思わず興奮を抑えようと前かがみになる。


 いまだ!


 そして、俺たちは勝利した。


 辛い戦いだった。


 なお、カナタの反撃が一番激しかったので俺は必死に謝った。


 その後は無事に体育祭は終わった。


 

 

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