体育祭
第42話 体育祭の準備と筋トレ
学校の体育の時間。
1・2年生合同の体育の筋トレ時間で俺はカナタとペアになった。
生徒たちの間で自主的に筋トレするように教師モブどもから言われているので、俺はマッハで自分の腹筋を終わらせる。
「さぁカナタの番だよ(イケボ)」
「うぅ、男女のペアわたしたちだけだよ……」
「問題ない(イケボ)」
「任せて大丈夫?」
「もちろんです、プロですから(真顔)」
「うぅ…………えい!」
俺は彼女の太ももや、ふくらはぎを時々すりすりしながら、応援する。
「なんで、足触るのぉ!?」
「マッサージだよ、マッサージ」
「うぅ……早く終わらせたいのにぃ……」
「ほら頑張れ頑張れ」
「いーち、にぃい、さーん」
俺はカナタの胸がフルフルと揺れるのを見ながらにやける。
近づく彼女の頭からいい匂いがする。
一生懸命な彼女は俺のにやけ顔に気づかない。
数回腹筋がおわったころ。
辛そうなカナタを見て俺は、ひらめく。
「カナタ、俺の顔にキスするイメージで頑張れ!」
「えっ!?」
「ほら早く」
「~~~~~っバカぁ」そういいながら素直に俺にキスするように腹筋する。
もちろん顔は真っ赤だ。
俺は近づいてきたカナタの唇に自分の唇を当てる。
「~~~~~っ!?」
他の生徒が真面目にやっているし俺たちはグラウンドの隅っこでやっているので教師は誰も気づくまい。
そうして、腹筋一回やるごとに、カナタとキスをする。
彼女がいやがって顔をそらしたらほっぺにチューするし、怒って頭突きしようとしたら避けて頭を撫でるし、諦めたらディープキスをする。
いひひひひ。
彼女は腹筋が終わった後、さんざん俺にばぁかばぁかといったあと、耳元でささやくような小声で言ったのだ。
「またペアよろしくね…………」
「おう」
そっぽを向いてしまった彼女は、顔を真っ赤にしながらうつむいて黙る。
だが、決して俺のことを嫌いになったわけではない。
その証拠に俺の体操服をつまんでいるのだ。
可愛いなぁ(ニヤニヤ)。
そんなこんなで、俺は体育祭の準備をすませ、体育祭の種目順序を叩き込み真面目に練習に打ち込んだ。
体育祭が楽しみだなぁ!
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