閑話

第39話 一日彼女に尽くしてみた結果wwwの裏話 その1

 これはまだ、ソウタがカナタに尽くす一時間くらい前の話。

   

 ソウタの家のリビングにて。


 ソウタの妹がゲームをしているところにカナタがやってくる。


 「あれ、ソウタは?」


 「勉強だって」


 「ふーん、そうなんだ」


 「お兄ちゃん、カナタさんに釣り合ういい男になろうとこれでも必死なんだよ?」


 「…………そっかぁ」


 「でねでね、これは内緒なんだけど、最近お兄ちゃん、カナタさんに嫌われてないか心配しているんだ」


 「…………そ、それは」


 セクハラされたことを思い出し、苦笑いするカナタ。


 「でも、お兄ちゃん、本当はいい人なんだよ?頼れるし、優しいし、いろんな人からいろんなことを頼まれても、嫌な顔しながら最後まできっちりとやる性格でね」

 

 「そうなんだ、妹ちゃんはお兄ちゃんのことが大好きなんだね」


 「そりゃあ家族だからね、でも、ちょっと気になっちゃうなぁ」


 「え?」


 「カナタさんはお兄ちゃんのことが何で好きなの?」


 「えっと……」


 「お兄ちゃんからは俺の全てが好きだということは嬉しいけれど、そんなに接点なかったし、なんでだろうって言ってた」


 「う~ん、なんて言ったらいいんだろう」


 彼女はどういえばいいか少し照れながら話した。


   


 


 

 

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