第37話  温泉プールデートでのこと。

 温泉プールに来ていた。


 いやぁ、日ごろの力が癒されると同時に、カナタの水着姿がいいですねぇ。


 白ビキニからのぞく、胸の谷間が眩しいぜぇ。


 カナタは俺にしがみつき、一緒に笑顔で駄弁る。


 あぁ~~柔らかい感触が右腕を支配する。


 必死に興奮を抑える。


 本当に無邪気に甘えてくるようになったなぁ。


 嬉しい限りだ。


 年ごろの女の子のような笑みを浮かべながらも口元を指で隠すしぐさには大人っぽさがにじみ出ている。


 カナタの背中を何気なく見つめると、ひもがほどけそうだ。


 結び方が甘かったのだろう。


 俺は、結びなおしてやろうと手を伸ばす。


 その瞬間。

 

 水着が自然にポロリと落ちる。


 「キャッ」


 彼女は、あわてて、胸を隠す。


 「~~~~~~っソウタぁあああああああああ」


 「い、いやこれは違うんだ、ひもが勝手に!」


 「そんなわけないでしょ、バカああああああああ」


 ポカポカと殴る彼女。


 どうやら人が多いせいでビンタしたくてもできないようだ。

 

 その後、サイズが合ってないと言い訳をすると、彼女は納得して申し訳なさそうにしていた。


 「ご、ごめんね、私てっきり……」


 「わかったならいい」


 「そ、そう?」


 その後の食事で、あーんして食べさせてもらったり、ハートのストローという恥ずかしい飲み物を二人で飲んだりしてカナタが羞恥に悶えるさまを見れたのだ。


 まぁよしとしよう(にっこり)。


 

 


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る