第26話 チアリーダー

 夏休みであんなことがあって久しぶりにカナタの家に行く。


 カナタと俺はいつもどうりにゲームをしたり、いろいろな動画や画像を見て、笑いあった。


 「ぬわあああああああああん、つかれたもおおおおおおおお」


 俺はなんとなく疲れたのでそう叫ぶ。


 「大丈夫?」


 優しいカナタは俺のことを心配する。


 「励まされないと俺はもうだめだぁ~」


 「そ、そう?」


 「そういえば、カナタって何部?」


 「チ、チアリーディング部」


 「へぇ~」


 「い、嫌な予感」


 「なぁカナタ、チアリーダーの恰好で励ましてくれない~」


 「えぇ!?で、でも……」


 「お願い、今度手作りお菓子をごちそうするからさ」


 「お菓子……」


 ごくりと喉を鳴らす、カナタ。


 ふっふっふ。


 美少女はお菓子で堕とすにかぎるぜぇ。


 「い、いいけど」


 俺は、一人ガッツポーズをする。


 数分後。


 オレンジが中心となっているチアリーダーの服を着ているカナタのスタイルは想像を超えるモノだった。


 へそ出しで、太ももがあらわになっているとかもう……たまらん!


 「そのまま、ふれぇふれぇしてくれ」


 「うぅ……いうと思った。ふ……ふれぇ、ふれぇ」

 

 顔を赤くしながらか細い声で、黄色い飾りのようなものを振る姿もこれはこれで……。


 だが!

 

 俺はクワッと目を見開く。


 「声が小さい!」


 「うぅ、部長みたいなことを言う」


 「そのままこっちまで来て、笑顔でふれぇふれぇするのだ!」


 俺はベッドの上に寝っ転がる。


 そしてその上にまたがり、ぽわんぽわんと応援しながら跳ねるカナタ。


 胸も上下に揺れる。


 俺はその光景を見ながらコーラをキめる(飲む)。


 ふひひひひ。


 「うぅ~」


 「よしよし」


 数分後。


 あぐらをかいた俺の足にスポッと座るような形となった。


 涙目のカナタを見つめて頭を撫でる。


 「は、恥ずかしい……うぅ」


 「大丈夫、可愛かったよ」


 「…………なら許す」


 ふひひひ、いいねぇ。


 みなぎってきだぜ!


 


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る