第24話 夏休み その3
夏祭りに遊びに来ていた。
カナタは相変わらず食いしん坊で、いろいろなものを食べていた。
タコ焼き、かき氷、りんご飴、焼きトウモロコシ、キュウリ、お好み焼き、エトセトラ。
よくそんなに腹の中に入るなぁと感心しながら、俺は踊りをの女性陣に目が釘付けになってカナタに耳を引っ張られた。
射的をして、狙いを定めるためにお尻を左右にフリフリするカナタの尻を叩いてみたり、金魚すくいで着物がはだけたのを指摘したり、そんなにセクハラはしていない。
あと、カナタの尻は叩くとめっちゃいい音が鳴る。
そういったら、カナタはむうっといって俺をビンタする。
あっこれなんか久しぶり……ヒデヴォオアアアア。
祭りもそろそろ終盤。
俺は花火をカナタと手をつなぎながら見ている。
ふと俺とカナタはお互いの顔を見て、気まずくなって、ふいッと顔を逸らす。
そして再び見つめあい、カナタはゆっくりと瞼を閉じる。
俺はどうすればいいかわからず、とりあえずカナタの唇に息をふうっとかける。
彼女は赤面する。
もおおおおおおといいながら涙目でポカポカと殴る。
ふひひ、よくよく考えれば、周りの目があるからなぁ。
彼女の頭を撫でるとばつが悪そうにカナタは赤面してうつむいていた。
そして小声で「ずるいよ……」というのだ。
たまらんなぁ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。