夏休み

第22話 夏休み その1

 ついに俺とカナタは夏休みを迎えた。


 定期テストの成績もよく、夏休みの宿題ももらった後、即行で全て終わらせた。

 

 カナタもVサインを出して俺に休みがあるアピールをする。


 どうやらカナタも一週間程度の長い休みをもらったらしいのだ。


 「えっと……夏休みはねぇ……これと、これと……」


 「おいおい、一週間ずっと遊ぶつもりか?」


 「うん、この日のために頑張ってきたんだもん」


 「そっか」


 「えへへ」


 ※ ※ ※


 俺とカナタは花火を購入する。


 カナタのお父さんが頑張る娘のために別荘を購入してくれたらしい。


 そこで俺たちは、思い思いに過ごした。


 白いワンピースを着たカナタを追いかけたり、一緒に川の水を掛け合ったり(濡れた衣服がぺったりと体にはりついて、なかなかにエロかった)、美味しい川魚を食べたり、かまどを作ってピザを焼いたり、バーベキューをしたり。


 あれ、俺なんか結構働いてね。


 「おいしいね!」


 彼女が口いっぱいに食材を頬張りながら幸せそうな笑みを浮かべる。


 まぁいっか。


 おなか一杯になった後、ひまわり畑を走った。


 ボディラインがはっきりした服装の女の子を追いかけるのはなかなか刺激的だったが、それ以上にひまわり畑を駆け抜けるカナタの笑みが美しかった。


 そして草原が見えたところで俺とカナタは一緒に寝転んで笑った。


 


 

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