第20話 カナタのちょっとしたしぐさ【図書室編2】
勉強して俺がカナタの頭を撫でると、どや顔で胸を張った。
いわゆる、ドヤ乳という奴だ。
可愛い。
頭をなでなですると、フンスと彼女は鼻から息を吐く。
今度は去年やった問題の応用問題が出てきたので基礎を復習すべく、カナタを呼ぶと、カナタは胸の谷間を見せつけるようにこちらに近づく。
俺はそれを凝視しながら聞いていると、彼女は視線に気づいて赤面する。
胸を右手で隠して、無言で自分の左拳を俺の頭に振り下ろす。
「~~~~~~~」
「ごめんて」
俺は黙々と勉強して彼女が背伸びするのを見てニヤニヤする。
うへへ、ボディラインが丸見えなんじゃ……うへへ。
彼女は本を右わきに抱える。
「これで、次のテストもばっちりだね」
「おう」
俺はどさくさに紛れて彼女の尻を揉もうとするが、弾かれる。
「ぐぬぬ」
「いつまでも、やられてばかりじゃないですよぉ」
にひひと笑う彼女を見た。
なんだか、これが自然の彼女だなと思って俺は廊下を一緒に歩いた。
これぞ青春である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。