第19話 カナタのちょっとしたしぐさ【図書室編1】
今日も俺はまじめに図書室に向かう。
も、もちろん勉強するためですよ(震え声)。
俺が来たことに気づいたカナタは小さく手をフリフリ。
俺はにやけながら彼女の正面に座る。
もうそろそろ、夏休みということで夏服を着ているカナタ。
白いブラが透けているのがなんともえっっっっ。
いかんいかん。
俺は頭を振り、黙々と勉強する。
ノートにシャーペンをはしらせる音だけがあたりに響く。
すると、彼女はちょんちょんと俺の肩を触る。
どうやら、わからないところがあるようだ。
彼女の鎖骨のエロスに惑わされながらも、俺は自分の席から立ち上がって彼女の正面に上半身を傾け小声で教える。
彼女はなんだかくすぐったいのか時折くすくす笑いながら、うんうんと頷く。
カナタはちょいちょいと手招きして俺が、彼女の顔に自分の顔を近づけると、彼女は聞こえるか聞こえない声でこういった。
「ありがと」
俺が照れて頬をかいた。
すると、彼女は人差し指を唇に当て、ふふっと女の子らしく笑う。
セミの鳴き声だけが俺たちを包んだ。
こういうのも、悪くない。
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