第14話 お掃除

 掃除の時間中に俺はハゲ教師Aに荷物の整理を頼まれる。


 その最中にカナタに出会う。


 「手伝おっか?」


 「いや、いいよ」


 「そういわずに~」


 「そ、そうか」


 俺は、カナタと一緒に荷物を届けた後、カナタが雑巾がけする。


 うーん。


 お尻をフリフリ。


 スカートが揺れる。


 扇情的なその光景に思わず釘付けになる。


 やがて、俺の顔とカナタの尻がぶつかる。


 「キャッ、大丈夫ソウタ?」


 「問題ない!」


 「そ、そう?よかった」


 「にしても……」


 「?」


 「すげぇでけえな、カナタのケツ」


 「~~~~~っ気にしているのにぃ」


 「俺は好みだぞ!」


 「本当!?」


 そして周囲のモブどもがぶつぶつと怨念を吐いている。


 はっはっは、うらやましいだろ、モブどもめ。

 

 「今度一緒に運動しないか?」


 「え、エッチなのはだめなんだからね!」


 「するわけないだろ、何を言っているんだ?」

 

 さも当然のことのように俺が言うと、カナタは頬を膨らませ、俺の両肩をポカポカと叩いてくる。


 痛くないなぁ。


 むしろ近くで彼女の髪のいい匂いがする。


 はぁあああああああああ幸せだなあああああああ。


 俺はうきうき気分で掃除をした。


 


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る