第13話 一日彼女に尽くしてみた結果wwwww

 最近、カナタにセクハラしてばっかりだな……。


 せや、今日くらいは、カナタに尽くしてみようっと。


 カナタにあって、普通に会話して、少ないお小遣いでいろいろ奢って、アナログゲームやテレビゲームもやって、プレゼントにぬいぐるみとネックレスを上げた。


 ここまでセクハラどころか、ハプニング一つない。


 ありふれた日々。


 我慢、我慢だ……。

 

 セクハラばっかりしていたら、いくら罰ゲーム告白でいやいや付き合っているとはいえ、けんか別れしてしまう。


 それじゃあ後味が悪い。


 一切、彼女の体に触れず、変な話題を出さず、清潔感あふれる姿で俺は彼女の愚痴を延々と聞いた。


 ふと、彼女の部屋でカナタが優し気な笑みを浮かべた。


 「今日はソウタが変なことしてこなくいし、プレゼントもとっても嬉しかった」


 「そうか、それはよかった」


 「ねぇ、ソウタ」


 「ん?」


 「好きだよ」


 「おう、俺もだ」


 「お風呂一緒に入る……?」


 「えっマジ?」


 「う・そ」


 「ぐぬぬ」


 「えへへ、たまには仕返ししないとねぇ……でも」


 「?」


 「今日は本当にありがと」


 そしてカナタはハグをしてきた。


 幸せな時間だけがゆっくりと過ぎていった。


 

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