第144話 「自民党の統一教会汚染 追跡3000日」(鈴木エイト著、小学館)読了

 安倍氏暗殺にてあぶり出された自民党と旧統一教会との癒着の事実。

 発売直後に買ったのですが、読むのに時間がかかりました。

 1ページ読むごとに「えっ! あの政治家も?! もう、誰を信じたらいいのか判らない」とまるで信じていた男に騙されたモードになってしまって。


 国策と旧統一教会の思想がリンクしていて、緩やかに政治家を手玉にとって国を乗っ取ろうとしているのもわかります。


「あー、だから夫婦別姓にやたら反対するのか」やら「LGBTに拒否感強いのも教義の一部だからなのね」やら妙に腑に落ちることもたくさん。

 今回でこの鈴木エイトさんを知りましたが、執念で追い続けていたのですね。


 初めは対共産党との戦いと言う利害一致で岸信介元総理が仕掛けたこと。時代が変わり、弱体化しても票田欲しさに関係を続けていたこと、選挙活動に信仰心搾取で2世達を使ってたこと。

 そのツケが孫の暗殺に繋がり、犯人の境遇及び動機から揉み消しきれない事実が明るみになったと。


 もう憲法の信仰の自由に「ただし、不安を煽って金銭を要求する宗教(つまりカルト)除く」を付け加えましょうよ。巻き添えになる某政党もいるけど、知ったこっちゃない。というか、これがいたから政教分離は死んでいたのだ。


 立場上、政治に関する話は避けたいのですが容疑者の母親の洗脳ぶりに絶句して家庭崩壊も凄まじくて。でも、だからといって罪は許されません。


 これで改憲を目指していた安倍氏はどんな内容に改憲するつもりだったのでしょう。右派に喜ばれるが、巧妙に教義に沿った内容にするつもりだったのかな。

ズブズブの議員達も不倫がバレた時のように慌てて彼らと縁切りして、しばらくしたらしれっとよりを戻す気がします。


 で、夫にはこの本を読ませてませんが(どうせ屁理屈つける&文字が苦手と読まない)、139話の主張は曲げないのでしょう。票田が欲しくても組む相手を間違ってますがな。反社会的勢力よりもヤバいとなぜ思わないのだろう。

 でも、カルトは潰せ派です。矛盾だらけで、もう夫の主張の何を信じたらいいのか判らない。


 ん? なんか冒頭の台詞に似ているような?

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