第134話 念のための許可いただいたので
参加したシンポジウムの感想を。禁止なのは無断録音などしてSNSアップであり、感想はOKとのこと。
細かく確認取るのは私が小心者&公務員だからでしょうね。中にはマッチョな身体を堂々とアップして暴言垂れ流す裁判官だか書記官がいるが。あれ、公務員の品性以前に人としてどうよ?
ではでは、感想を。
読売新聞に連載された『虚実のはざま』が中央公論新社から『情報パンデミック』として発売され、シンポジウムに招待されたので参加した。
参加者はジャーナリスト、私のように取材された人とオーラが違ってたので、なんかいろいろなメンツという印象。私を取材された記者さんにも挨拶しましたが若いイケメンでした。
本そのものはよく書けていたし、予防策はあるけど既に染まった人の明確な対処法が無いなと思いつつ、シンポジウムはどうだろうと思い、話を聞いた。
全体的には「本のおさらい」という印象。未読の方ならいいのだろうけど、突貫で読んだ私は「あの部分か」と思いつつ、傾聴する。パネル討論は細かく触れてましたが、やはり私の知りたいことが出てこない。
同じことを思った人がいたのか、質問コーナーにズバリ「陰謀論に染まる前や染まりかけの人には有効な本や討論内容であるが、既にのめり込んだ人への対策などは協議されているのか」と質問が投げられたけど、パネリスト達は困惑してて。「カルトにハマった人と同じなので難しい」とのこと。やはりそうか。
また、「メディアやマスコミの取組は分かったが、ハマる層はそれらを信じてないから届かないのではないか」というパネリスト困惑質問もあったな。
確かにシンポジウムの中で陰謀論にハマりやすい特徴で
・中高年男性が多い
・マスコミやメディアを敵視している。
・不平不満を抱えている
・コロナ禍収まっても次の対象を見つけてハマるであろう。
見事に全部うちの夫である。頭痛が痛い。
メディアは中韓だか権力に媚びていると言うし、米大統領の次はコロナ、ウクライナにはハマらなかったがネトウヨ拗らせてますし。
そういえば、夫の大好きな自民党や安倍さんは夫の大嫌いな韓国カルトと癒着していた事実は見えてないのかも。他のネトウヨさん達もそうだけど、「信じたい物しか見ない」なんだろな。
私自身も鈴木エイト氏の本は最初は信じたくなくて頁が進まなかったな。日本の与党が外国カルトと手を組むって武力こそ使ってないけど刑法81条の外患罪モノじゃない? 他国と共謀して国家転覆を図ったり武力誘致した者に適用だっけな。
刑法はあまり詳しくないのだが、この刑法だけ、罰は「死刑に処す」だけ。懲役も禁錮も罰金も無し。日本で一番厳しい法である。
それから、総務省の方含むパネリスト達が言っていた『憲法の知る権利や表現の自由もあって難しい』という言葉に違和感を持った。
私の役所の人間なら必ず民法を学ぶ。そして民法やそれに関する法律に共通するのは『公序良俗に反しない限り』という文言が付加される。彼らは前例と憲法に反って囚われているのではないか。
デマはもちろん、陰謀論も深掘りすれば情報源不明のデマであり、民衆を混乱に陥れる。それは公序良俗に反するのではないか。
治安を乱す恐れがある、生命の危険をさらす恐れがあるという線引きをするだけでも、対策は進展するのではないかと感じた。
あと、同じ役所の人間として総務省の方の苦労はなんとなくわかりました。管轄と縦割り行政の弊害に悩んでるのはよーく伝わった。最終的には立法するのだろうから法務省も入れた方がいいと思うが、法務省や大臣の地位が低いという噂はあるし、難しいのかもしれない。
そういえば、虎○○ニュースは打ち切られるけど、出演者達は避難先として「闇○ニュース」なる動画を開設しており、夫はそれに見入っていた。
オウムがアーレフに看板替えしたアレですな。
まだまだ陰謀論との闘いは続きそうである。
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