第119話 達見さん、冷戦モードとなる

 ・前回までのあらすじ

「コロナは茶番」「コロナはただの風邪」「俺はかからない(故に他人に移さない)」と過小評価し、「中国の生物兵器」説やら「アビガンやイベルメクチンで治る」と虎ノ○ニュースやT田K彦やA本Kを盲信していた夫がついに感染。

 暴言をくらいながらも看病と予防をしていた私は、夫の飛沫感染に関する無知とバカによって感染してしまい、エヴァでいうミサトさんからゲンドウへクラスチェンジしたのであった。


 声が出せないので、ドラえもんの蔑んだ目で睨んでいます。

 メールで「イベルメクチン処方されなかったの? すぐに治るんじゃなかった?」とチクチクやってます。

 未接種だから高熱三日間、尋常じゃない咳と痰が現在も続いているから「これでもコロナはただの風邪なの?」と尋ねると「うん」と大変反省していないセリフをいただきました。


 なので、私のターン。ブーメラン返し発動。

「私が発熱で結果待ちの時、すごい睨んで『人の仕事の邪魔して楽しいか』と尋ねたよね? 私も聞くよ。『人の健康を奪って楽しいか?』」

 さらに『人の仕事邪魔して楽しいか』と付け足せばよかった。今月は二日しか出勤していません。毎日のように誰かが濃厚接触者や家庭内感染して常に人手不足なのです。


 さすがに夫は黙り込みました。


 文字読まない人だからリビングの上に「テロール教授の怪しい授業」三巻まで置き『読め』と付箋つけときました。物語の意図を読めない人ですが、カルト信者とテロリスト集団、陰謀論者と酷似点多いし、三巻ではズバリ、ネット右翼になった父親に振り回される生徒が出ます。4巻買う前に感染してしまったから、Amazonで購入するしかないかな。書店で応援購入したかったけど。


 こんな感じで過去の暴言や戯言を引っ張り出してはチクチクやってます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る