第112話 ノヴァバックスも嫌だとぉ?! 或いは夫婦喧嘩の一コマ
ノヴァバックス社のワクチンが日本でも承認された。
組み換えたんぱくワクチンというものです。mRNAワクチンと違い、副反応も低め。これでmRNAワクチンの忌避感が無くなり、イベルメクチン信者やめてくれれば……。
「やだ」
貴様、ワクチンに村を焼かれたのか?
「もう焼かれたでいいよ」
「じゃ、なんでコロナ禍前に三種混合ワクチン打ってたのさ。そっちが良くてこっちがダメって矛盾してない?」
「……」
「都合悪いと黙り込むな。本当は○の門ニュースのT田K彦かA本Kあたりが、ノヴァバックスも危険とか言ってるのを鵜呑みにしてるだけだろ」
「……」
「……黙ってないで何とか言え」
「めんどくさい酔っ払いだな」
そう、この日はACLのレッズ対大邸戦でイライラする展開でノーゴールであった。それも相まって普段の不満も爆発している。
「めんどくさくて結構。大体ね、コロナ禍前にどんなに旅行行きたいと私がねだってもグズグズ言って嫌がったのに、コロナ禍になった途端に活き活きと一人旅ばっかりしやがってるよな」
「それは君が『ワクチン打たない限り一緒に旅行しない』と言ったから」
「違うな、それは詭弁だ。本当は古女房と旅行行きたくないのだろ? 濃厚接触者になって出勤停止避けるという名目で寝室を別にしてるのも私を避けてるんだろ? ああん?」
「……」
「めんどくさい酔っ払いだな、うっせーなと顔に出ているわよ」
「……」
「で、GWもノーマスク、ノーワクチンで一人旅目一杯するつもりなんだな。黙ってると肯定とみなす」
「……」
「いいですよ。結婚指輪も買ってくれないから金属アレルギー対応のレアメタル指輪も私が自腹で注文したし、あなたがやると言い張って任せたお風呂の換気扇も3年放置されてダスキン頼ることになったけどビタ一文払わなかったしな。借金抱えていないのはわかるけど私に金を使う気はないとよーくわかった。あんたには何も期待しない」
陰謀論を転々としながらものめり込む人は社会生活や日常に不満を抱えているという。やはりウクライナはネオナチと言い出すか、ロシアに肩入れする日は近い。
しかし、その不満の一つは私なのだろう。ガミガミうるさいことを言う古女房認識なのだ。
そのガミガミは「ちゃんと片付けろ」「毎回言ってるが、食べ物を冷蔵庫へしまうときにラップかけろ。それから夜で気温低いからと放置するな」「横着してかんだ鼻紙がゴミ箱外れたからって放置するな」と幼稚園児でもできることをしないから叱ってるだけなのだが。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます