第113話 夫、突発性難聴になる

 今年もGWにウキウキとカブでいろいろと旅行に行ってきた夫。予定より早い土曜に帰ってきたので何があったのかと聞くと「突発性難聴になった。月曜に耳鼻科へ行く」とのこと。


 48時間以内に治療しないと完治率が下がる、日曜診療しているところへ行け、と行かせた。一週間以内受診説と二種類あるが早期治療に越したことはない。


 その後はネトウヨ系動画を観るのかと思いきや、突発性難聴についての動画を見始めた。何でもネットに頼るのは人のこと言えないが、それまで動画なのか。


 で、どっかの医者の「突発性難聴の治療中にやっていけない三つのこと」として

 ・飲酒

 ・夜ふかし

 ・大音量やヘッドフォンで音を聴く

 と解説してた。


 私はそれを見て思わず「ここ最近の行動そのものじゃない!」とツッコミを入れてしまった。


 仕事で帰りが遅いのは仕方ない。しかし、ビール二本飲んでネトウヨ系動画を深夜2時までヘッドフォンで観ていた。


 もちろん、早く寝ろやら酒は控えろと言ってたが「ガミガミうるさいなあ」の反応。仕事以外のことはしたいのは私も同じ(こういうエッセイより小説をちゃんと書きたい)。


 突発性難聴の原因はまだ解明されていないが、ストレスも一因らしい。ストレスからの飲酒と趣味の強行による寝不足。負のスパイラルである。


 あの○の門ニュースのせいで夫が体調崩したのか。米大統領選デマ、ワクチン陰謀論もここが原因だし、ますます許せん。


 と、言うか私の方が激ヤセとか鬱気味とかこちらもダメージデカいですが。


 救いは反マスク団体活動に参加しなかったことである。こないだ逮捕者が出て、翌日には公安がガサ入れしてた某団体はいつの間にか大人の厨二病拗らせた主張(バブル期のオカルト雑誌によく書かれていたこと)に接種会場へ突撃、有料会員登録やらグッズ販売などオウム真理教の初期に似ていたから、公安も監視していたのだろう。当然である。


 でも、ヘッドフォンだめだからといって大音量でネトウヨ動画を観ないでくれ、夫よ。英語学習アプリのスピーク問題ができないわ、リスニングができないわで成績が落ちつつある。


 モデルにした小説も軌道修正を余儀なくされるし、本当に迷惑な人々である。

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