第8話 マスク、底を尽き始める。

 買い置きしていた五十枚入りのマスクが十枚くらいになりました。片付けをしていて出てきたものを足しても二十枚くらい。

 しかし、一向にドラッグストアにはマスクはなく、朝から行列ができるのが風物詩となっていました。

 そのドラッグストアは通勤路にあるから、眺めているといつも同じメンツなのですよね。


 きっと、マスク入手が目的ではなく、マスクハンターか転売ヤー仲間との交流が目的に違いないなどとブラックジョークを職場でしていたものでした。


 で、Twitter医療関係者クラスタ(以後、医クラとする)などで知識を得て、看護師の友人ハマダさん(仮名)、消防局に勤めている友人ササキさん(仮名)などからコロナウイルスに関する情報を収集してました。

 うちは地味過ぎて普通の人には周知されない役所なので見返りの情報(守秘義務に反しない範囲)は提供出来なかったのは申し訳なく思う。

 本当にうちは地味過ぎてドラマや小説の題材にされているのを見た事がない。


 閑話休題、とにかくマスクをなんとかしなくてはならなかったので、まだフリマアプリで禁止されていなかった手製マスクをいくつか買って私はそれを使用し、残りは夫に回すことにした。


 前にも書いたが、夫は肥満だ。重症化するリスクが高い。食品買い占めも始まっていたので、自宅療養に備えてフードロス対策サイトで賞味期限間近の経口補水液や野菜ジュース、アルファ米を買っておいた。


 そんな私を「大袈裟」と夫は言っていたが、元はと言えばその夫が二月に高熱出してから私は神経質になっていた。


 ちなみにフードロス対策サイトは沢山あります。買い占めるより、余ってるところから買いましょうね。日本のレトルトや缶詰、ジュースは賞味期限から二、三ヶ月過ぎても美味しく食べられます。

 あと、「五年保存」とパッケージに書いてあると一年経つと売りにくくなるらしく、よく売られてます。四年も五年も関係ない主義なのでこのサイトにはお世話になってます(現在はドリップコーヒーと野菜ジュース中心に購入)。ただし、量が多いので箱買いになります。

 米騒動も同時に起きましたが、昔ながらのお米屋さん曰く「スーパーの流通と米屋の流通ルートは違う。米屋のルートのストックは潤沢だから心配しなくても大丈夫」だそうです。転勤のため行けなくなったけど、あの米屋にもパニックに陥りそうな私を助けてもらった気がします。

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