8/31 可惜夜花火

知らぬ間に大人になるまでの日々

淡い月の下、夏を暮らす


可惜夜あたらよの空を眺めている

眠ったら終わってしまうから


この花を僕はいつまでだって見たい

こぼれても、落ちても

それを見逃したりはしないさ



不知火、月は雲に隠れて

淡い漁り火と夏の記憶


可惜夜の海を眺めている

眠っても終わってしまうけど


この花を僕はいつまでだって見たい

崩れても、しぼんでも

それを忘れたりはしないさ



四角い心に言葉書いて

一輪挿しの水を替える


そうしたら僕らは歩き出せるはずだよな


可惜夜の夏を眺めている

眠らなくたって過ぎゆくのに


この花を僕はいつまでだって見たい

散っても、舞っても


この花を僕は自分で咲かせてみたい

吹雪いても、しがみついても

それを忘れたりはしないさ

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