4【詩集】ミラ/くじらの街
嗄れ蝉時雨
日々、染み、気になり出す
ほら、空は綻びます
ご覧、不安は知らん顔
いつまで経っても昼前だ
どうか上を見てて
僕ら愛を探しては
これでもかと歌っている
君、滲み、意味書き出す
ほら、顔が綻び、明日
ご覧、賛歌はがらんどう
意地張ってでも言うまでだ
どうか上を見てて
僕ら夢を探しては 嗄れた声で歌っている
深く息を吸って、
命を磨り減らしては 嗄れた声で求めている
醜く愛を謳っている
それでも夏を待っている
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