歩兵のマーチ

うに桜は散ったのだ

崩れぬ行列、花を踏む

襟の飾りは黒ずんで、己の本領 ひた隠す

なればこその行進曲


それが如何に不評でも旗を掲げりゃ二十万

小さな体で挑み


疾うに夏になっていた

崩さぬ行列、汗滲む

無尽蔵の穴の中

時には退くのも悪くない

なればこその行進曲


我ら小さき黒の兵

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