第11話 操る者

「ベリル、聖龍の力でギルアリアの街に向かえばどれ位で着ける?」

アンジェが屋敷の外に出るといきなり尋ねてきた。

当然、ドラゴンマスクの力であれば遠く離れたギルアリアの街に行くことなど造作もないことだとわかっているからこその発言だ。


「えっ?ギルアリアですか?そ、そうですね、ドラゴンマスクの姿であれば10分も経たないうちに着けるかと…」

ベリルの答えにアンジェは驚きの表情となる。


「お、そ、それは凄いな。では今回の件だが、お前にしか出来ない事はお前にもわかっているだろう?私からの頼みだ。どうかギルアリアの街を救ってくれ!」

アンジェが頭を下げる。


「あ、頭を上げて下さい!わ、わかりましたから…」

ベリルはアンジェの申し出を断らなかった。

というか断れなかった。

普通なら下げる事の無い頭を貴族のアンジェは惜しげもなく下げた。

これは本来プライドの高い貴族には到底考えられない事である。

その考えられない事をアンジェはベリルにした。

身分の低い村人のベリルに…


この世界で身分の高い人間からこのように頭を下げられれば、断れる者は少ないだろう。


ベリルは静かに屋敷を離れると人目の付かない場所まで移動し、そこで『ドラゴンマスク』に変身すると、聖龍のスキルの一つである『飛翔』により空へ飛び上がり、一路ギルアリアに向けて飛んで行くのだった。

彼の使用するスキルや魔法等は全て聖龍の力により彼の頭脳に『知識』や『情報』として流し込まれる。

特にスキルについては体に直接作用するものが多く、魔法の様に習得や行使に時間がかからないため、直ぐに使用が可能であった。

そのため、ベリルはスキルの情報を確認するだけで、聖龍の説明なしでもスキルの使用が可能となっていた。

ただ、スキルによっては使用の判断を仰がなければならないものもあり、そんな局面では必ず、聖龍のアドバイスが入る様になっていた。

また、時代の流れと共に変化する様な情報はベリル自身に経験してもらうという意味で、頭へ情報は流入はしていない。


『ベリルや。』

聖龍が『飛翔』により物凄い速度で移動中のベリルに声を掛けた。


『何でしょうか?』

『先程のアルドレアという男が言っていた大型の魔物ビッグベアの話なんじゃが…』

『それが、どうかされましたか?』

『いや、ちょっとその大きさが気になってのう。』

『そうなんですか?私は今までそんな大型の魔物に出会った事はありませんので、よくわかりませんが、私が今まで見た中では先日のオークが一番大きいかなと思っていたのですが…』

『うむ、ビッグベアはあれよりももう少し大きい程度なんじゃが、20メトルを越える個体がいるというのはどうにも腑に落ちんのじゃ。』

『腑に落ちないとは?』

『本来、ビッグベアはどんなに大きくなっても、あのアルドレアが言うほど大きくはならない。まさかとは思うが、もし、あの男が言っていた大きさならばユニーク個体ではなかろうかと思ってな。』

『ユニーク個体?』

『そうじゃ、稀に生まれる奴でな、他の通常個体と違い、特殊なスキルを持っていたりする特別な奴じゃ。なので人間にはちと厄介な存在だと言えるな。』

『厄介とは?』

『まあ、ただでさえ通常個体より大きい身体に加え、魔法を使えば強力なものであったり、力であればスキルの能力で攻撃力を上昇させるとか、とりあえずいずれも要注意の存在じゃな。』

『そんな恐ろしい個体がいるのですか?』

『まあ、ワシの昔の記憶と、今の魔物の現状は違うかも知れんし、あくまでもワシの推測の域を出ん話じゃからな。ただな…おっ、ギルアリアの街が見えてきたようだぞ。』

聖龍が最後に何か言いかけたが街の到着を感知するとそちらに気が向く。


遠目で見ても、街の外では既にかなり戦闘が行われた後である事が見てとれ、所々から煙が狼煙の様に上がっている。


『かなりの魔物がいますよ。』

途中で地上に降り走って街の周囲に設けられた外壁へ近付きながら、ベリルがその魔物の数を確認する。

魔物との戦闘場所は街の外側に広がる草原地帯であり、戦闘行為が行われている場所としてはかなり見通しは良い方だ。

そのため、奥の森から出てきたと思われる魔物の群れは相当な数であると、すぐに見てわかった。

ざっと見て300匹は越えているだろう。

まあ、元々がこの近くの森の魔物であり、基本的にあまり強くないことが幸いとなり、小競合いというか小康状態で推移していた。

遠くから見えていた煙は街の建物からではなく、魔物の吐いた炎や、冒険者達が使う火矢等の火が辺りの草地に燃え広がっていたものであった。


『ベリルよ、この中から一番の強力個体を探せ!他の奴等はここの騎士や冒険者ギルドの者に任せるんじゃ。』

『えっ、でも、これだけの数の中からどうやって探すのですか?』

『そんなものワシの『感知』の魔法を使えば一発じゃ!』

『そうなんですね。『感知』かあ、良かった。』

ベリルが安心した様子でそのまま走っているのを見て聖龍が声をかける。

『どうした?もう着くぞ?早くせんか!』

『えっ?龍神様がやってくれるのでは?』

『バカな事を言うでない。ワシは教えるだけで、お前がやるのじゃ、さっさとやれ。』

『やれと言われても…龍神様が使う魔法であるのは頭の中で分かってはいるのですが、えっと、でも、これってどうやって?』


ベリルは頭の中に情報として存在する魔法の名前やその効果などについては何とか確認は出来ているのだが、その内容についてはさっぱりわからなかった。


スキルと魔法の違い。


その事実に聖龍が気付く。

『そうか、しまった、そこからか…』


スキルとは、例えれば、先程の『飛翔』スキルなどは、普通に体に備わっている能力、つまり持久力とか俊敏性などを使用するのと同じで、自然に体に備わる魔力をそのまま身体に使用し強化するものであり、特に誰かに教えてもらうというものではない。

しかし、魔法を例えるならば、学校で教科書を渡されたというだけで、その内容についての授業を受けていない状態と同じであり、ベリルの頭の中には、たくさんの魔法の情報はあるが、その使用方法や要領までは聖龍から伝えられていないため、魔法を行使する事が出来なかったという訳だ。


文字は何とかベリルの頭の中に覚えさせていたので、ベリルはその文章をただ読んだり、見たりすることが可能なだけであり、難解な魔法の呪文や公式などベリルに解るわけもなかった。


聖龍もやれやれといった口調でベリルに説明を始めた。

『仕方がない、とりあえず感知の魔法は特に呪文を唱えたりする必要は無い。だが、あくまでも「感知」は外部に作用し、影響を与えるれっきとした魔法であり、身体に魔力を与え作用させるスキルとは違う、「魔力操作」により体で自分以外の存在を、波紋を拡げるように、特に相手の魔力を感じるのじゃ、森の中で風を感じたり、猟をするときに獲物の居場所を探るようにな。』

『森の中なら少ないですけど、これだけ人や魔物がいる中で、特定の魔力を感じるというのは出来るのですか?』

『うーん、そこもか…こりゃ、後でしっかりと教える必要があるな。とりあえず、魔力というのは、魔物は当然だが人間にも備わっているの事を言い、その魔力の大小で相手の力量を推し量る事が出来るのじゃ。』

『それって目に見えないんでしょう?そんなものを探せと言われても…』

『お前ならいつも、その魔力に触れていると思うんじゃがな。』

『いつもって、いや、そんなことは…ん?もしかして父さんの?』

『そうじゃ、グリルは魔石の装飾が可能なほど魔力の扱いに長けている。お前も少し位なら父親の仕事ぶりを見たことくらいはあるじゃろう?』

『た、確かに、あれが魔力というものでしたか。わ、わかりました。やってみます。』


流石の聖龍も、ベリルに対しては現在のところ知識の提供しかしていなかった。

つまり魔法はスキルの様な能力とは違い、行使するにあたっては、基本、呪文が必要であり、種類によっては行使条件や難解な文字を解読し理解する事が必須であるということを教えておらず、また、それを行使するための魔法技術、魔力操作の能力も必要である事及び魔法の情報を単体で与えても、細かな使用方法を指導しないと魔法は行使する事が出来ないということも全く伝えていなかった。


だが、幸いにも父親が魔力を扱う仕事をしていた関係で何とかベリルにも魔力がなんたるかということが理解出来たようであった。


参考になるが、『感知魔法』よりも精度の高いもので、『索敵魔法』というものがあるが、これについては範囲の指定や索敵のレベルの指定、敵意の感知等の詳細な加減が必要なため、高度な知識や修練が必要となってくる。

だが、今回の感知魔法は魔法とは言え、性質はスキルに近く、魔力のみの使用で、大体の範囲を決めれば「無詠唱」、つまり特別な呪文や条件を必要としなかったため、ベリルにも何とか使用出来たようだった。


ベリルは聖龍から言われた通りに魔物の気配を感じとる。

そして、その中に一際大きな気配を感じ取った。

『い、いました!』

『よし、そこまで直行じゃ!』


ベリルは聖龍の指示でギルアリアの街の外壁周辺に向けて走っていたが、再び低空で飛んでいくことにした。

そして、不可視のスキルで気配を消し、交戦している魔物や騎士、冒険者等の戦闘員の間を風のようにすり抜けていく。

スキルのお陰で彼らは全くベリルの存在に気付かない。


そして、ようやく噂のビッグベアのところまでやって来た。


『で、でかい!』

ベリルは一瞬だが立ち尽くす。

とてつもなくデカイ熊の怪物である。

確かに20mくらいはありそうだ。

20mといえば単純に四階建ての建物くらいの高さがある。

そんな大きさの凶悪な化け物が目の前にいたら驚くとかではなく、恐怖以外のなにものでもない。


流石の冒険者や騎士達も、ビッグベアの姿を見て恐ろしいのか遠巻きに見ているだけで最初は近寄ろうとすらしていなかった。

その後、少しずつ近付いていったのだが、そうすることが出来るのには理由があった。


この怪物は現在、立っているだけで攻撃も何もしていないからだった。


ただ、周りの戦闘の状況をじっと見ている様子であり、その姿はいやに人間じみていた。


『何じゃこいつは?暴れる訳でもなく…、邪悪な感情は多少するが、何を見ているんじゃ?』

聖龍もこの魔物の姿に違和感を感じていた。


『とりあえず、姿を見せますか?』


ベリルが聖龍の指示を仰ぐ。

『そうじゃな、こんな所でじっとしていても仕方がない。一丁かましてやれ!』

『わかりました。』


そう言うとベリルはビッグベアの目の前で不可視のスキルを解除した。


すると、ビッグベアに反応があった。


「お前は何者だ?」

突然。そのビッグベアが人の言葉を話し出したのだ。


その声はビッグベアの周囲で付かず離れずにいた騎士や冒険者達にも聞こえた。

「しゃ、喋った?!」

「そんな魔物がいるのか?」

本来、喋るはずの無いビッグベアが喋る姿に冒険者や騎士達は口々に驚きの反応を示す。


「お前は何者だ?」

再びビッグベアが尋ねた。

もちろん、それは目の前にいるドラゴンマスクに対しての質問に間違いはなかった。


「私は、今、世間が必死で行方を探しているドラゴンマスクという者だ!」


その声は聖龍のものだった。

ベリルがビッグベアの問いにどう答えようか迷っていたら聖龍が先に答えた格好だ。


『ちょ、ちょっと、龍神様!そんなこと言っていいんですか?!また、騒ぎになりますよ!』

『いいんじゃ!少しは多くの人間の目の前で姿を見せておけ!』

『ええーっ!?そんなあ~!』

基本的にベリルは街の者達に目立たないようにと考えていたのだが、聖龍のせいで台無しとなっていた。

そして、聖龍の言った通り、ベリルの近くにいる騎士や冒険者達は口々に、

「今、アイツ、自分をドラゴンマスクとか言わなかったか?」

「確かに、そんなことを言ったような?」

「まさか?ここはモノ村じゃないぞ?!」

「嘘だろ?本物か?!」

と言ってざわつき始めた。


『ほら!龍神様があんなことを言うもんだから、みんながこちらに気付いてしまったじゃないですかぁ~!どうしてくれるんですか!みんながこちらを目茶苦茶見てますよ!』

『馬鹿者!そんな、言い合いは後じゃ!前を見ろ!』

『あっ!』

ベリルはビッグベアの前にいることを完全に忘れていた。

実のところ彼等の会話は長く見えても、思念波データのやり取りだけであり、相手に自分の考えている事が瞬時に伝達されるため、少しの会話なら一瞬の出来事となるのである。

そのため、ビッグベアの次の質問には十分、間に合っていた。


「ふん、お前がドラゴンマスクか、ようやく現れたな。」

「どうして、私の事を?それに私がここに来ることが何故?」

ベリルが聖龍と交代してビッグベアと話をする。

声色は聖龍のままだが…


それにしても、まるで一階と四階で話をしているような感じだ。

「オークナイトと言えばわかるか?」

「ん?もしかして?あれもお前達の仲間なのか?」

「仲間?ふふふ、そうだな仲間と言えばそうなるのかな。まあ、お前にはちょっと実力を見せてもらおうと思ってな…。」

「実力を見せてもらう?何故?一体どう言うことなんだ?」

「それをここで言ってしまって良いのか?そんな事をしたら、お前の正体もバレてしまうぞ?」

「何?正体が?」

「実力を見せてもらう理由は一旦横に置いて話をするが、お前達の正体については、大体わかっている。」

「そんな事を言って私を動揺させるつもりか!」

ベリルがビッグベアの挑発とも取れる言葉に簡単に引っ掛かり、興奮する。

ベリルがまだまだ精神的に未熟な証拠であった。


「まあ聞け!ドラゴンマスク!それは、これまであるところで張られていた結界の話だが、つい最近になって一度、その結界は完全に消失した。それは強大な力の存在がそこから移動したことを意味する。それに気付いた私はその場所に注目をしていた。そして、その直後、その近くに不思議な力を持った者が現れて、ある盗賊団を壊滅状態にした。また、その後しばらく経ってからその場所に再び結界が張り直された。それを実行したのは、その龍の面を着けた者、つまりお前、ドラゴンマスクの事であり、その正体はそこに以前から通っていた人物だった!その者の名前は…」

「うわぁーー!ストップ!ストップ!」

ビッグベアがかなり際どいところまで言いかけたのでベリルが猛烈にビッグベアの言葉を遮る。

「何だ?これからがいいところなのに、しゃべらせてくれないのか?」

ビッグベアが残念そうに言う。


「絶対にだめだ!」

ベリルはビッグベアに対して強力にその言葉の発言を制止する。

結界があったとか、再度張られたとか普通、村の人間には全くわかっていないはずだし、アンジェ達でさえわからなかったはずだ。

なのに、このビッグベアは、結界の事やドラゴンマスクの事についてかなり詳しい様子である。

それに、極め付けはそこに通っていた者の名前を知っているらしいのだ。

こんな大衆の面前で正体をばらされればたまったものではない。


『龍神様!ちょっとマズイかも知れませんよ!』

『そうじゃな、まあ、コイツはドラゴンマスクの実力を見せてもらうと言っているが、実力がなければ簡単に殺そうと思っているようじゃからサクッと片付けてもいいぞ。』

『ええーっ!?そんな簡単に言って!って私がマズイと言っているのはそんな事ではなく、問題は、私の正体がこのビッグベアに絶対にバレているという事なんです!』

『ふん、こやつの先程の説明文的なセリフで、こちらも相手の正体がわかったわい。先程ワシが言いかけたのはこの事が引っ掛かっていたのじゃ!』

『えっ?』

『奴は、オークナイトやこのビッグベア、それに森で情報を取る『使い魔』と呼ばれる者を陰で操り、この国を、いや世界を混乱に陥れようとしている奴なんじゃよ。例の盗賊団の事や結界の事などを知っていたのは、恐らくその『使い魔』を使い、お前を陰で見ていたからなのであろう。』

聖龍がギルアリア到着直前に感じた違和感の正体がこれであった。

『魔物を陰で操っている…?そんな事ができるのですか?』

『まあ、奴ならば可能だな。』

『奴?それは一体、誰なんです?』

『それはな、じゃよ。』

『ま、ま、ま、魔王!?ほ、本当にいるんですか?』

ベリルはまさかのトンでもワードの出現に腰を抜かしそうになる。


ベリルの知っている『魔王』と言えば魔族を指揮し、魔物を使役して世界中の国々を襲い、人間の世界を滅ぼすと言われる存在であり、その力は地上では聖龍の持つ最強の力に近いと言われていた。

まあ、それはベリルが昔話や伝説のレベルで聞いていたことであり、実際、この世に魔王なる存在がいるとは全く考えてもみなかった。


だが、その反対に聖龍もこの時思った。


自分聖龍の存在は信じているのに、魔王を架空の存在だと思っているベリルはかなりの大物だなと…。


『あやつと話をしてやっとわかったわい。あの『聖龍の森』に結界が張られているのを知っているのはその昔、ワシとしのぎを削った『始祖の魔王』くらいじゃ、奴もワシと同じくらい長く生きていたんじゃが、確か今では奴も肉体が滅んでいたはず…まあ、それは置いておいても、ワシの張った結界が一度消えて、再び結界が現れたと気付くとなれば、『始祖の魔王』しかおらん。奴ならば、そこに何か、つまりワシに異変があったと考えるはずじゃ!』

それを聞くと、ベリルも直ぐに理解する。

段々と頭の回転が速くなり、冴えが出てきた。


『なるほど…すると、その『始祖の魔王』とやらは、その異変があった場所近くの村に突然現れた『ドラゴンマスク』という、盗賊団を壊滅に追いやった謎の人物の話が人間の間で急浮上したのを使い魔で知り、それを確認するため、森に強力なオークナイトを放った。

だが、それがすぐに瞬殺されたので、さらにその真相を探るため今度は聖龍の森から離れたこの場所にビッグベアを出現させたということであり、当然、龍神様の力ならこの怪物の存在に気付くだろうし、ここまでやって来るだろうと踏んで待ち構えていた…という訳ですね。』

『そ、その通りじゃ!』

ビッグベアに負けるとも劣らない、ベリルの説明文的な長台詞ながぜりふに聖龍が一瞬、引く。

この様に、ベリルは聖龍から与えられた情報や知識から、聖龍が舌を巻くほど思考能力が向上していた。


ということで、ベリル達の間では、オーク等の魔物を陰で操っているのは恐らく『始祖の魔王』だろうと推測された。


「ドラゴンマスクとやら、どうやらそちらも私の正体に気付いたようだな。であれば、今のところはこちらも正体をばらされたくないんで、そこはお互いに沈黙しておこうか!それよりも私は久しぶりにお前の力が衰えていないかどうかを確認したいがために、こんな手の込んだやり方をしたんだからな、しっかりとらせて貰うぞ!」


こうして魔王に操られたビッグベアは大きな咆哮を上げるとドラゴンマスクに攻撃を開始するのだった。

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