第4話 オレンジ色の季節
仕事だけだった俺が会社を早く終えて、妻のお見舞いに行けたのがブラッくんのおかげのような気がしたのだ。
そして、また、つたないラブソングを2曲くらい弾いた。とても、聴けたもんじゃなかったが、なんだか愛の塊になったような、愛情で胸いっぱいだった。
それから、ブラッくんは消えた。
2週間後、妻が残念がっていたが。
そして、寂しげに笑いながら、こう言った。
『あの子は愛情を思い出させてくれる子だった。どこかの家に愛を配りに行ったのかもね』
俺はまた仕事で忙しくなった。
しかし、『疲れた』とは言わなくなり、毎日ギターを弾いて歌っている。
クロネコギター2 山崎 モケラ @mokera
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます