第5話 一味徒党
「……というわけだ、君も神に選ばれし人間ならば魔王討伐に協力してくれないだろうか?」
北に住んでいる魔王のことをエリンギはひらたけに話し、仲間になるように促す。
「ちなみに、討伐に成功したら賞金が出ますよ!」
後ろから声がした。
「え? な、なめこ?」
「ほ、本当か? どれぐらい出るんだ!?」
「確か
「「い、いちおく!!??」」
場がざわつく
「よし、私も討伐に協力する! その代わり、ちゃんと私にも賞金を渡せ!」
「本当か! よし! 全員で1億を山分けだ!!」
エリンギも便乗……本当に1億もらえんの…?
私の疑念はそっちのけでヒラタケが仲間になった。
『"ヒラタケ"がなかまになった』
「で、ドーマ神殿に転職しにきたわけだけど、」
私は今とんでもない光景を見せられている。
「私はレベルが上がっているから武闘家に転職するんだ。」
「私? 私は魔法使いに転職するよ。レベルだいぶ上がってるからね。」
「私の職は農家だ、でも平茸になってからコソ泥に転職したんだ。でもコソ泥のレベルが上がっているから盗賊に転職する予定だ。」
エリンギ:武闘家
なめこ:魔法使い
ヒラタケ:盗賊
嘘だろ………
武闘家も魔法使いも戦士のレベルを10にしないとなれないし盗賊もコソ泥のレベルを10にしないとなれない。
レベル10ってだいぶかかるぞ!?
こいつらどんだけ旅してるんだ!
ステータス見せろよ!!
「しいたけ殿の職はなんだ?」
「え、私?」
「私は…勇者です……」
「勇者!? しいたけ殿さすがだ!!」
エリンギが目を輝かせる。
「でも、ギャンブラーに転職しようと思う。」
「ぎゃ、ギャンブラーだって!?」
「しいたけ殿! 正気か!!??」
「うん……もう決めたから……………」
私はギャンブラーに選択した。
「し、しいたけ殿…」
「遊び人とは旅したくないみたいな目をするなよ!!」
「し、しかし……」
エリンギは何か言いたげだった、でも私だってなんの考えもなくこんな職に転職したわけではない。
ギャンブラーだって、レベルを10にすれば賢者になれるんだ。
このとき私はまだ知らなかった。ギャンブラーの険しさを…………
とか言っとけばシリーズが長く続く気がするので言ってみた私である。
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