第6話 実家のような安心感 ――アニメ『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω』 第1話「大主神官」

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本話には、アニメ『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω』 第1話「大主神官」の内容を含みます。

未視聴の方はお気をつけいただければと思います (´・ω・)

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 第1期が2018年7月に放送されたので、約3年弱をあけての新作である。

 正直内容を忘れていたのでどうなるかと思ったんだが、案外なんとかなった。この作品の緩さと言うか、良い意味での適当さがそこまで深くを必要としないからなのだと思う。


「分かる。安心して見れた、という表現が正しいかわからないけれども。実家のような安心感は言い過ぎかもしれないけれど」


 実家のような安心感か……確かに結菜ゆなの言うことは分かる。本作品の良さはどこかと言われたら多分、適度なエロさと適度な勧善懲悪ストーリーだと思うからだ。

 適度なというのが重要で、そこまで真剣に見なくても良い意味で楽しめてしまうというところがあると俺は思っている。頭を空っぽにできるという表現が正しいだろうか。


 改めて1話を振り返ってみると、新キャラクターの登場から始まるストーリーの動き出しはあったものの、そのペースはまだまだ遅い。ギアの上げ方がゆったりなのだ。2期の1話っていうのは説明調な感じで復習しつつも話を進めるのが定番で、そういう意味では本作品もそれに則った形だったと思う。


 でも、他の作品と違いがあるとすると、そこまでは説明調ではなかったということだろうか。


「分かる。視聴者の、作品への信頼を信じていたのではないかと思う。適度なエロさ、適度なまったりさがこの作品の売りで、視聴者としても見ていればその空気を感じられる、だから特別なことをする必要はない、と」


 実家のような安心感という表現を使ったけれど、あながち言い過ぎというわけではなかったのかもしれない。信頼感か……確かに1話は本当に安心して見れたし楽しませてもらった。作品が肌にあっていたのはあると思うが。


「ディアヴロの安心感は変わらずだったよなー。俺はある意味そこが一番安心したかも。チート級の力を持っているはずなのに、弱々しさがどうしても出てしまうあの感じ」

「分かる。やはりバランスが良い。鼻につく方向に振り切れないし、エロい方向にも振り切れない。ちょっと優柔不断なのかもしれないけれども、やるときはやる、というディアブロの活躍がバランスを取っているんだと思う。後は、根が真面目というところも寄与してそう」


 ちなみに結菜は、こういったちょっとエロ目の作品も特に抵抗もなく見るし、なんなら語る。そういうところって抵抗あったりしないのかと昔話したことがあるが「これまでどれだけの漫画やアニメを見てきたと思ってるの。後、普通に失礼」と言われた……。バカにされたと言うよりは、今更それかというような目で見られてしまった。俺が若かったのだ、許してくれ。

 とは言え、本作品はエロいシーンも見どころの一つであることは間違いない。その点にも注力して見守っていきたいと思う。


 ということで恒例の、俺たち兄妹の評価を載せて終わろう。次回もよろしく。


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評価:★★★★☆

理由:

実家のような安心感は助かる。

頭を空っぽにできるのは最高!

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評価:★★★★☆

理由:

良くも悪くも安定感を見せてくれた。

2期だからこその何かを見たい。

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