第5話 期待を超えて ――アニメ『ゾンビランドサガ リベンジ』 第1話「グッドモーニングリターンズ SAGA」
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本話には、アニメ『ゾンビランドサガ リベンジ』 第1話「グッドモーニングリターンズ SAGA」の内容を含みます。
未視聴の方はお気をつけいただければと思います (´・ω・)
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第1期にていろんな常識をぶち壊してくれたアニメ、その名も『ゾンビランドサガ』。俺たち兄妹も当然ハマったわけで、2期に対する期待は高い。
色々語りたいことがあったが、今日は
「入りはすげー良かった、やっぱり上手く外してくるよなって」
「社歌をオープニングとして持ってくる発想は良い。でも、1期の衝撃を考えたら弱いぐらい。良い意味で」
確かに1期の冒頭シーンは忘れられない。だから2期の1話はめちゃくちゃハードルが上がるっていうのはもう仕方がないわけで、そういう意味で社歌は越えようとする意思を感じた。
しかし……だ。なぜ結菜はこんなにも暗いのか、その理由はなんとなく俺にも分かる。一言で言えば、あんまりスカッとしなかったんだよなぁ。
第1話を要約するとこうだ。限界ゾンビエネルギーパークプロジェクト……ではなく、ゾンビランドサガプロジェクトなるものを遂行しようとしている巽幸太郎は、駅前不動産スタジアムで初の単独ライブを開催したが、爆死。時間が限られているプロジェクトのため失敗は許されなかった、そして心が折れた。
さくらたちはやさぐれてしまった巽を横目に、もう一度出直すため自分たちの原点であるGEILSでのライブを行うことを決める。絶対に見に来てほしいと伝えていたさくらではあったが、巽はただただやさぐれていた。
ライブはアウェーでまたアンコールなく終わるのか。そんな時、バーのマスターから発破をかけられた巽が乱入、見事アンコールで新曲を披露する……そんな流れだ。
「結論から言うと、日常に戻そうとするCパートがあったのが救い。あれがなかったら結構辛かった」
結菜は端的に話すくせがあるから分かりにくいが、これは俺も理解はできる。結局1話かけて見せられたのは、お涙頂戴復活劇だったのである。
だいたい話の流れは読めていたが、一歩上を行ってくれなかった、そんな悔しさなのだ。できれば斜め上を行ってほしかった。
もちろんフランシュシュを見れた、それだけで幸せになったのも事実。「愛ちゃんが登場した瞬間は歓喜した。居るだけで幸せだった」という結菜の感想は同意も同意である。
フランシュシュが、あーだこーだやるのを見るのが楽しみなことには変わらないのだ。だからこそ、1話は安易な構成だったかなと思ったりはする。ゾンビランドサガだからこそ、もっと捻ってほしかったというわがままなのかもしれない。
「超えてきた内容こそ一番見たい。だから、楽しみつつも建設的なことを言うのはきっと建設的。ゾンビランドサガだから許せる、みたいな言い方をするほうが不誠実」
慰めてくれたのだろうか……。
そう、悪いことばかりでもない。1期のリスペクトもすごく感じた。おはようございますと叫んで終わるのは1期と同じで、ベタだけどすごく良かった。
「空に向かってカメラが上がる最後のシーンは、構図がほぼ同じ。1期のほうがカメラの上がり方に勢いがついていたのは、まさに勢いを感じさせるためだったのかもしれない。ちなみに雲の形は違ったけれども、1期も2期もちゃんと鳥が飛んでいた。セルフオマージュは良い」
俺と違って細かいところまで見ている……多分結菜は1期の1話を見返したんだろうな。俺にはそこまでの力が出なかった。
結菜は俺よりも作品に真摯に向き合っているのかもしれないなと勝手に思ってしまった。別に俺も、作品を突き放しているわけじゃないんだけどね。
とは言え、2話以降がどうなるかは分からない。どうしても1期と比較してしまいがちだけど、とらわれすぎずに楽しんでいきたいと思う。
兄
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評価:★★★☆☆
理由:
スカッとはしなかった、でも期待を込めて星3つ。
2話には期待している!
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妹
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評価:★★☆☆☆
理由:
想像を超えたものを見せてくれるのがゾンビランドサガ。
信じている。
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