人物紹介

3章までの人物紹介

 100話を超えたので、忘備録的な意味も含めて書かせていただきます。


●メインキャラ

☆アサギリ・トーカ(ジョブ:遊び人/遊び人)

 朝霧桃華。転移者。自分の事を『アタシ』と呼ぶ。


<フルムーンケイオス>で遊んだこともあり、ゲーム内全てのデータを知り尽くしている。その知識から『現状だと遊び人が最適解』と言う結論を出し、それで遊んでいるところを召喚。遊び人ジョブになったので、むしろ歓喜している。


 物怖じしない性格でだめなことはダメとばっさり切りつける性格。そのため学校でも多くの敵を作る。遠慮のなさが若干(?)毒舌にもなり、自分でも『そりゃ嫌われるわね、アタシ』と分かってはいる。だけど性格を変えるつもりはなく、周囲との折り合いがつかず自ら登校拒否を行う。その際に<フルムーンケイオス>を知った。


 SNSをやっている親の態度や先生や同級生などから『人間なんて基本自分勝手』と見切りをつけている。そう言った人たちを冷めた目で見る半面、自分に慕う人間や助けを請われると、悪態こそつくが見捨てられない。そんなツンデレ寂しがりや。


 客観的に自分を見れること。<フルムーンケイオス>の世界観を知り尽くしていること。これらが相まって『悪魔』のステータス干渉を受けない。これに関連性があるのか、<フルムーンケイオス>に存在しない未使用データを見ると違和感を感じる。曰く『オレンジジュースの中にグレープフルーツが混じったみたいな気持ち悪さ』。


 キャラクタースタイルはクリティカル系。服やドレスの属性や特性で状況における最適解をあらかじめ導き出して、短期間で一気に勝負をつけるタイプ。逆に言うと長期戦は不向き。負ける勝負は初めからやらない主義……なんだけど頼まれたり巻き込まれたりでそう言った事態に陥ることもしばしば。


 体型はつるぺた。未来はある、と希望を込めて胸を意識しながらこっそり牛乳を飲む。



☆イザヨイ・コトネ(ジョブ:聖女/魔女)

 十六夜琴音。転移者。トーカからは『聖女ちゃん』と呼ばれる。


<フルムーンケイオス>未経験。博識で慧眼。細かいことにも気づく。真面目で困った人を見捨てない性格。それが最大の長所でもあり、同時に短所でもある。


 転移後、聖女と言うこともありクライン皇子に目を付けられ、徹底的に『レベリング』される。高レベルの罪人(ほとんどが皇子によるえん罪)を<魅了>状態にされて殺し続け、精神が摩耗する。それでも『世界を救うため』と自我を何とか保っていた。


 皇子の操り人形だったところをトーカに助けられ、同行する。コトネからすれば、トーカは地獄から救ってくれた王子様……なんだけど、その自由奔放(好意的解釈)な性格に呆れたりもしている。トーカにはもう少ししっかりしてほしい半面、そんな部分もトーカらしいと受け入れてはいる。


 たとえゲーム世界であってもそこで苦しむ人たちからすれば現実のモノであり、それを救う力があるのなら救いたい。できるだけ誰も死んでほしくない。そんな思いからタンク型に移行する。


 戦闘スタイルは癒しタンク。聖歌でバフや回復をバラまきながら、聖武器のスペックと使い魔の追加HPで攻撃を耐えるタイプ。動き回る相手は武器で足止めするなどできるので、汎用性は高い。


 むねがおっきい。ろりだけどおっきいせいじょさま。



●一章

☆クライン=ベルギーナ=オルスト(チュートリアル用NPC)

 現地人。オルスト皇国第一皇子。この世界で唯一『英雄召喚の儀式』を行える存在。<フルムーンケイオス>で最初に話すNPC。ゲーム内では彼に召喚され、チュートリアル後にゲームが始まる。いきなり追い出されたトーカや、優遇されたコトネは例外……というかあからさまな差別。


 現皇帝は病魔に伏して一線を引き、それを機に他の皇族を物理的かつ政治的に排除することで権力を我が物にする。魔王<ケイオス>に対抗できる英雄を呼び出せる『英雄召喚の儀式』の存在もあり、誰も逆らえない状態になっていた。


 国や世界を守る気概はあるが、国民や家臣を道具としか思っていない。自分と世界を守るために英雄を酷使し、家臣や民は国を回すための機関としか思っていない。良くも悪くも、統治者として民とは一線を引いた思考をもつ。


 公共の場でトーカに蹴られ、その療養を理由に政治から遠のかされる。そして隔離中に悪魔リーンと出会った。トーカへの私怨をそそのかされて、国の一部を取引材料としてトーカを徹底的に苦しめるように契約をする。


 2章と3章の報告は受けており、苛立ちを募らせている。



☆ゴルド・ヘルトリング(ジョブ:格闘家)

 現地人。貴族ヘルトリング家の四男。トーカからは『四男オジサン』と呼ばれている。筋力ガチ振りのマッチョマン。


 ヘルトリング家はかつて聖女に仕えた騎士の家系で、それを誇りに代々機士を輩出していた。ゴルドもその教えに従い自らを鍛えていたが、ジョブが格闘家だったため鎧は逆効果。鍛えた筋肉も格闘家とマッチせず、結果を出せずにいた。


 トーカと出会い【投げ】格闘家として覚醒。フルアーマーを着こみ、素手で相手に突貫して投げるというフルアーマー投げキャラとなった。攻撃を受けて投げる当て身投げと、投げた衝撃で周囲を巻き込む投げ打ちでガルフェザリガニを倒す。その成果をもって、貴族の面目を保った。


 トーカの口の悪さは理解しているが、他人を見捨てない優しさも理解しており投獄後も面会を絶やさなかった。クライン皇子を蹴っ飛ばした後も事後処理に奔走し、皇子を慕う人間に狙われないように保護していた。


 お菓子作りが上手く、見た目とのギャップも含めてトーカを驚かせていた。



 

●二章

☆ルーク・クロムウェル(ジョブ:天騎士/祝福者)

 転移者。正義を重んじる青年。トーカからは『天騎士』『おにーさん』と呼ばれている。戦闘スタイルは聖属性特化の攻撃系。空を飛べたりもできる。


 闘技場におけるトーカの態度やクラインを蹴っ飛ばした事。そしてバッドステータスを駆使した戦いからトーカを卑怯者と判断し、それを正すために決闘を申し込む……がバッドステータス対策を怠り、惨敗。炎や氷と言った物理的な攻撃は聖鎧と聖盾で防ぐスタイルだったけど、精神的なバステは素通しだったのが敗因。


 その悔しさを悪魔に付け入られ、暗黒騎士となってチャルストーンを襲う魔物となる。圧倒的な火力と復活能力によりトーカをさんざん苦しめたが、最終的にはトーカに倒されて暗黒騎士の呪縛は消え失せた。罪滅ぼしの為に装備を質に入れて、街の復興にいそしむ事となった。


 魔物を含め、すべての存在が生存できるような世界を求めている。そのため侵攻してくる相手でも、気勢を削いで撤退させればいいという考え。過剰な暴力は新たな争いを生むので、適度に追い払えばいいという思考。中途半端、中庸的、どう捕らえるかは人次第。


 トーカの微笑み返しに衝撃を受けたのか、自分を救ってくれた相手に対する忠誠か。あるいはそういう嗜好なのか。トーカに剣を捧げようとするぐらいには惚れている。だがあっさり断られ、今は街の復興に力を注いでいる。


 復興の傍らでトーカから買った『ライトニングバスター』を『武御雷』にするためにレアアイテム狩り中。剣ができたら再び会いに行こうと思っているとか。



☆リーン(悪魔)

 悪魔。この世界を支配しようとする魔王<ケイオス>の配下。青肌に角、コウモリの羽と見た目も性格も悪魔な存在。『契約』することで他人を魔物化したり、土地を奪ったりできる。逆に言えば『契約』が成立しない相手には何もしない。


 悪魔はこの世界のすべての人間が持つ『ステータス』に介入し、そこから相手の常識を弄ることが可能。どの程度まで操れるかは不明だが、少なくとも少年化したナタを怪しまれることなくラクアン内に入れることや、他人を魔物化することは可能。


 人間は欲にまみれていると見下しており、その考えに従いクラインやナタやルークと『契約』を結ばせることに成功している。彼女が変化させた封印された魔物は強いが、一度倒されれば二度と使えないなどリスクも高い。トーカにはすでに三体ほど倒されているため、地味に恨みが募っている。


 ゲームにおけるモンスター的な悪魔ではないらしく、上からの許可が下りなかったら攻撃されても反撃できなかったりする。どちらかと言うとGMキャラに近い。


 同僚に『テンマ』『アンジェラ』がいる。彼らもリーンと同レベルの存在らしい。



●三章

☆ソレイユ・クシャン(ジョブ:テーラー/ダンサー)

 転移者。トーカからは『おねーさん』と呼ばれている。


 ちっちゃい子大好き。かわいい子を見ると嬉しさのあまり奇声を上げる程度には変態。妄想の中ではいろいろ酷い目にあわせることもあるけど、基本はイエスロリータノータッチが信条。服を作ってレベルアップしてきた生産者。


 転移前からの針子。誰かを輝かせる服を作りたい、と針をとった。裁縫の世界からすればまだまだひよっ子。それを自覚して修行を重ねていた時に召喚される。こちらの世界でも針子となり、生産職と言うことでクライン皇子から碌な援助も受けずに放逐される。


 戦闘スタイルはバッファー。ただし服やドレスを着ている人限定。それ以外はできず、基本戦闘では役立たず。彼女自身もそれを理解していたが、彼女の真価は服作り。『戦う前に勝つことができる』とトーカに言われて嬉しかった。


 動物の皮を使って裁縫しながらレベルを上げていく。その傍らでテーラー用のイベントもこなして称号を手に入れてジョブレベルも上げていく。自分よりも低いレベルのモンスターなら何とか一対一で勝てるが、複数相手だったり同レベル帯のモンスターは逃げるしかない。火鼠は小さいネズミと聞いていたから勝てると踏んでいたとか。


 子供大好きな変態だけど、仕事に対しては真摯。トーカの服とドレスを一晩で最高の出来に仕上げ、ナタ討伐の決定打となった。ソレイユ自身はそれをトーカの功績だと言っているが、トーカからすればソレイユがいなかったら手詰まりだった。


 様々なスポンサーの誘いを断り、修行を続けている。子供を見て悶えたりするのは変わらない。



☆アミー(ジョブ:妖精衣/シンガー)

 転移者。本名は『月原網彦』。れっきとした男性。トーカからは『アイドルさん』と呼ばれている。


 男の娘アイドルアミーとして多くのファンをつかんでいる。本名を始めとしたステータスは非公開。男の娘であることは公開はしていている。声も高く、見た目ではバレない程度に(少なくともトーカはまったく気づかなかった)男の娘。


 戦闘スタイルは回避カウンター型。常時HP減少のハイリスクハイリターンなバフを自分にかけ、地風火水の四属性魔法を駆使して相手にダメージを重ねる。高回避+魔法カウンターと魔眼による魔法追撃で、多数にターゲットされて輝く構成。常にセンターに出るアイドル。


 ねえねえ、どうしてどうして、など同じ言葉を重ねる喋り方をする。理由はキャラづけ。素に戻るとそれもなくなる。ドン引きしたり、気を許した相手には普通に喋ったりする。


 転移前は病魔に侵され、薬がないと長生きできない体質だった。それを見て悲しむ親や医者を明るくするためにアイドルを真似るように演技する。現実の辛さや悲しさを知りながら、それを嘘と笑顔でキラキラに塗りつぶす。それがアミーの原点。本当に笑顔にしたい人たちを思い出させたトーカには、尊敬の念も含めて友人のように接している。


 元の世界に戻ったら、『闘病系Vtuber』を目指すつもりらしい。

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