いつもと違う帰宅。

家についたのだが、いつもとは違い高校生がいる。そんな馬鹿なことはないと思いながら後ろを見てもやっぱりいる。

「ここが君の家か〜。」後ろの女子高生が呑気に呟く。よく見ると、女子高生はまぁまぁ顔立ちが整っていて清楚系で美しいと呼ばれるのような顔をしている。

「どっか、適当に座れ。」一応、居候という形になりそうな予感しかしないので少し聞きたいことがあったので座らせる。

「なにー?」声も清楚系だ。

「まず、名前は?」

「清水 れな!おじさんは?」

「名前なんてもうない。てか、お前の親はどうした?」俺はちゃぶ台に肘をつく。

「いない。」れなも肘をつく。

「私が中学生なりたてのときにいなくなっちゃった。今は家もなくて、元父親からの仕送りと居候をしまくって生きてんのよ〜。」

れなは淡々とすごいことをいう。

「そうか。じゃあ、居候を許可する」

「居候の許可を求めた覚えないんですが?」

彼女はプッと笑った。笑った顔のほうが可愛いと思う。

「でも、嬉しい。ありがと!手伝えることがあったら言って!」

「多分ないがな。」そして彼女はまた笑った。

彼女は布団に入り、熟睡中だ。居候するところが見つかってきがゆるんだみたいだ。

さて、今からは仕事の時間だ。

俺の仕事は平たく言うと殺し屋。

殺し屋と言ってもある程度有名なので仕事の回数は少なく、ほとんど仕事はしていない。その代わり、少しのヘマが死に直結する。

そんな、罪を背負って生きている。

「仲間に相談するか…」俺は独り言のようにつぶやく。

「やぁ、死神さん。今日はどういったご用件で?」この、清楚系イケメンとでも言わん声の持ち主は仕事の斡旋と助手の役割を担う「

H」である。イケメンで頭も切れる。この世界にいるのが不思議でならない人間のうちの一人だ。

「女子高生拾って、どうすればいい?」

「養えばいいじゃん。」間髪入れずに言われる。

「そうなんだけどさ…できると思うか?」

「あんたもそうしてもらってたから、やってもらったようにやれば?」

この一言で俺は新しい世界の扉を叩いた。

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