第4話 転移そして再会
謁見の後王女の転送の儀式は密かに行われた。
エルンは目を覚ますと違う世界にいた。そこは科学が発達している国日本だ。エルンは、自分が日本にいるとは思わなかった。
それもそうだ、転移したという実感がわかないからだ。どうこう考えている時に、背後から声がかかった。
「お姉ちゃん綺麗だね、今晩どう?」
「いえ、結構です。」
「そう言わずに、俺と一緒に来いよ」
男達はエルンが嫌がっているのを知らずに無理やり連れていこうとしていた。エルンが痺れを切らし自分の正体を打ち明けた。
「貴方たち、わたくしの名前はエルン・フォン・ロイスと申します。ロイス王国第1王女です。このまま引き下がらないと言うならば不敬罪をしよう致します。」
その言葉に男達はあははと笑い、
「そんなわけないだろ」
と言ってきた。エルンは腹が立ちキレそうになっていた。そんな時に、
「おい、お前らレデイが困っているだろ。そのくらいにしておけ。」
と突然現れた青年が言ってきた。
「なんだい、あんちゃん。あんたの彼女かい。」
「いえ、私は通りすがりのものです。」
エルンはその顔に見覚えがあった。
「朝日様?」
「君俺の事知っているのか?」
「はい、私のお父様の国を救ってくださった方にそっくりなのです」
「君はまさかエルン王女?」
青年はびっくりしていた
「まさかこの世界で会うことになるとわ。会いたかったよエルン。」
「私もです、やっと再会出来ました」
最初エルンに話しかけていた男たちは痺れを切らし朝日に殴りかかろうとしていた。すると朝日は難なく交わし男達を撃退した。
「朝日様、これは父上からのお礼とお手紙です」
朝日は受け取りお礼を言った
「ありがとうエルン、それより俺の家にくる?その様子だとさっき着いたばかりだよね?家族にも紹介したいし。」
「ぜひお願いします」
エルンは快諾し、その日朝日の家におじゃましたのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます