第2話
ライバル
それはある放課後の掃除中のこと
僕はホウキを祐馬が持っているちりとりに
ゴミを入れて祐馬が口を開いた。
「なぁ、優…」
「何?」
「お前、夕日さんのこと好きなん?」
「え!」と言ってホウキを落とした
「どっちなんだよ」と言われ慌ててホウキを拾い僕は一瞬だが好きじゃないと言おうと思ったが僕の口からは違う言葉が出た
「好きだよ」と言って自分でもびっくりした。
ぱっと祐馬を見ると
「だろーな。俺も夕日さんが好きだ
ははっ、これが恋のライバルって奴だな
お互いがんばろーな」というと僕は反射的に「おう」と言った。
そして祐馬はクスッと笑って
ちりとりを直した。そして
「じゃー俺塾あっから帰るわ」と
いって皆も俺も俺もっと言って帰って
気づけば僕一人だった。
でも、祐馬も夕日さんがすきだったなんてな…
祐馬はいつもクラスの中心で
運動できて勉強もできて優しくて
女子にモテてる…女子からモテる奴は
俺の敵だ!っておもうかもしれないけど
あいつも夕日さんが好きなんだな…
夕日さんは僕じゃなくて祐馬を選ぶんだな
「お似合いだもんな…。」
「何が?」
「!?」
なんと夕日が何故か教室にいた
「え、なんでここに!?」
「なんでって。体操服忘れたから取りに
来ただけだけど?」
ほらっと夕日は自分の机の体操服に
人差し指をさした。
「あっ、なんだ…」
「で、なんかあったの?お似合いって石田くん好きな人できたの?」
「ま、まあね…」
かっこよく君のことだよなんて言えるわけないそう思っていた。
「そうなんだ…付き合えるといいね!
応援してる!」
「あ、ありがとう」
夕日さんはじゃあまた明日と言って帰って
言った。
「はぁ…恋愛って大変だよな…」
口に出るほど恋愛の大変さがわかった一日
だった。
次回祐馬の告白
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