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目次
そっと心に
美しいひと
あなたは
凛として
真っ直ぐに
前を見つめている
まるで一枚の写真のように
周りの風景が
あなたに支配された背景のように
静かに
佇（ただず）んでいる
恋しきひと
刻（とき）として
月と伴（とも）に
夢の中に訪れて
まるであえかな光のように
哀（かな）しみの雫も
わたしに気付かなくさせるように
照らしている
そっと
慈しむように
愛しいひと
楚々（そそ）として
円（まど）やかに
世界を包んでいる
まるで一柱の女神のように
耀（かがよ）う星々は
あなたに魅入られた天使のように
恥じらいながら
瞬（またた）いている
今夜も
あゝ
眠れない夜
私はまた
あなたを想いながら
心を
一人濡らしては
言葉にできない
涙の意味を
指で擦（なぞ）って
……綴った
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