駅前の喫茶店
君と行った
駅前の喫茶店
今はもう
違う店に変わっていて
酷い振られ方をしてから
長い時間が過ぎて
あの時苦しそうな表情で
僕の前で
ずっと話を聞いていた
君の気持ちが
ようやく分かってきた気がする
次に会う約束もできず
気まずい空気だけを飲み干して
苦い味を思い知った
あの喫茶店は
もう二度と行くことはなかったけれど
その前を通り過ぎるたび
胸の傷口が
ちくりとしたけど
今はもう
違う店に変わっていて
たった一つの
君との思い出の場所が
失くなってしまったのは
なんだかさみしかった
やっぱりさみしかった
辛い思いをさせて
悪かったと思える今なら
ごめんって
謝れると思う、でも
今はもう
違う店に変わっていて
あの喫茶店で
もう一度
君に会うことはできない
もう二度と
君に会うことはできない
もう二度と
誰かを
あんなに好きになることも
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