はにかみながら

 はにかんだきみを

 うしろから抱きよせ


 はにかんだきみの

 髪に顔をうずめ


 はにかんだきみの

 背中を胸にあてれば


 柔らかな息づかいと

 安らぎを感じる


 はにかんだきみが

 そっともたれかかって


 はにかんだきみが

 そっとぼくの手を握る


 はにかんだきみが

 ぼくの腕を抱きしめれば


 伝わってくる鼓動に

 心が震えてくる


 はにかんだきみの

 頬に頬を当てれば


 しっとりとした

 少し冷たい肌は


 ほんのりと上気して



 きみは


 はにかみながら


 ぼくの名前を呼んだ


 

 はにかむぼくを

 はにかんだきみが


 優しく包んでくれる

 満たしてくれる


 ぼくの腕の中

 はにかんだきみが


 だれよりも恋しく

 だれよりも愛しい



 ぼくは


 はにかみながら




「好きだよ」




 もう寝息をたててる


 きみにそっと呟いた



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