初めて

舞い散る

粉雪のように

静かに確かに

心の中に

降り積もり


知らぬ間に

真っ白に覆われ

穢れは消え去り

貴方と歩いた

足跡だけが


きっと、ずっと、いつまでも

そっと、もっと、そばにいて


このまま春の訪れを

二人迎えると

信じていた


冬が

終われば

やがて雪は消えて

貴方との

足跡も

見えなくなってしまうの


眩しい笑顔も

優しい声も

何もかもが

雪のように


冬が

終われば

穏やかな春風に

花はそよいでる

でも、貴方は

もう、そばにいない


雪とともに

消えてしまった


淡くて


白い


初めての



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