緊急会議
「えー、これより前回、ゾンビに出番が無かった事に対する緊急会議を始めます」
議場を取り仕切るのは尸解仙、檀上に上げられたのは俺。
……俺?
誰?
「ってなんで俺くんが!?」
「ファサ」
「このネタ二回目じゃね?」
おいやめろ第四の壁をぶち壊すんじゃない。
「もうこちとら全員メタキャラみたいって言われてるんだよ!!」
「全く……ひどい話です」
「more出番!」
浮遊霊ちゃんがプラカードを掲げる。
「では議題のゾンビちゃんどーぞ」
尸解仙が檀上に一人を上げる。ライトアップされる青肌の美少女。
「うーあー!」
「吸血鬼、なんて?」
「えー、私達はswi〇chを持っていないわけですが――」
「ストップストップ」
「ゲハ戦争はNG」
「誰もそんな話してないよ」
俺はどうなってんの?
「私が縛り上げてる、嬉しいか?」
と尸解仙が言う。
嬉しくねぇよ! さっさとリアルに帰せ!
「えー、改めてゾンビちゃんさん? 今の心境を」
「うーあー!」
「えーと、モン〇ンライズがやりたいわけですが――」
「だーかーらー!」
えー、縛られてるらしい俺です。
読者の皆様方はいかがお過ごしでしょうか。
こちらはひんやりとしております。
「ゾンビ! あんたの出番が無かったんだってば! ちゃんと向き合え!」
「うーあー?」
「どうしてモンハンはまた任〇堂に――」
「だーらっしゃい!!」
俺はこれを書いているんでしょうか?
ゲハ戦争なんて怖くて扱えません。
あ、そうそう。最近、スマホを手に入れまして。
ようやくウ〇娘デビューです!
「ここはお前の日記じゃねぇ!」
痛ぇ!? なにこれ、これが痛み!?
「サイコパスか、お前は」
サイコパスって痛みを感じない人の事ではなくない?
「知るか、作者の語彙力の貧困さを恨め……あ、お前だったか(笑)」
自作のキャラに嘲笑われた!?
「こんなおかしな状況になったのも全部、お前が、ゾンビの出番を忘れたからだよなぁ!?」
「うーあー」
「まあまあ」
「マジかゾンビ、お前、作者の味方に……」
ゾンビが俺の肩に手を置く。
「うーあー」
ゾンビ……。
「死刑で許そう。電気椅子だ。だそうです」
ゾンビ!?
「やったぜ」
「作者死亡につきこの作品は完結します」
「more出番!?」
「諦めましょう浮遊霊さん、新キャラは消えゆく定め……」
今度は謎の椅子に縛り付けられる俺。
俺って地の文に書くの恥ずかしいんだけど!
「知るか俺くん(笑)」
これいじめられてるだけじゃん! 分かったよ! ゾンビの出番増やすから!
「すなわち俺の出番も増える」
「控えろ吸血鬼」
魔女と吸血鬼がバチバチしてる。
すると俺が座ってる謎の椅子にある横の謎メーターに光が灯る。
え、なにこれ。
「魔女と吸血鬼がバチバチすると充電されるエコシステムだ」
なにその謎システム!?
「お前に老人ホームの電気代を使うなど勿体ないのだ」
そうこうしてるうちにもメーターは増えていく。
「いつぞやの殺された恨み!」
「かかったな! マジカルトラップ!」
「ぐあー!?」
ああああああ!? メーターが!?
「もうすぐ満タンだなぁ?」
尸解仙が嬉しそうに笑う……いや嗤う。
どうする俺……どうするんだ俺!?
「ライフ〇ード!」
「続く!」
「なつかしっ」
何故か息ピッタリの魔女と吸血鬼。
メーターが止まる。
助かった……?
「うーあー」
ゾンビがコンセントにプラグを刺した。
え?
「しょーがない、ありがたく思え、残りは老人ホームの電力で殺す」
は? ぎゃああああああああああああああああああ!?
それはとても美しい景色だった。
一面の花畑、色とりどりの花が咲き誇る。
ここは?
「あの世ですよ」
ルシフェル。
「行きましょうか」
お前について行ったら万魔殿じゃん。
「はい」
はいって……お前……。
「みんな待ってますよ」
みんな……?
魔女「みんな見てくれてありがとう、ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど――」
おい。
吸血鬼「いやー、ありがと! 俺のかわいさは――」
おいおい。
ゾンビ「うーあー」
あ、そこは平常運転なんだ。
尸解仙「見ててくれてありがとな! 作中で言った――」
おいおいおい。
ルシフェル「……ありがと(ファサ)」
お前がやんの!?
浮遊霊ちゃん、俺「more出番!」
ヒジリ「……えーと、このカンペを読めばいいのか? なになに『ってなんで俺くんが!?』」
最後ォ!
「という訳でこの作品は作者、万魔殿行きにより完結です。今まで暖かい応援ありがとうございました。連載中の他作品については続くつもりなのでご安心を。作者に代わり尸解仙がお送りしました」
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