青春死体! 続くかも
晴れの日。
「皆さん! グータラしてる皆さん!」
「なんだいきなり人(?)をディスりやがって」
「ゲームを作りましょう!」
「何よ藪から棒に」
「魔女、やっぱりそれ決め台詞に」
「マジカルファイアー!」
デジ〇ンの技みたいな名前。
ちなみにゲームを作り出そうと言い出したのは浮遊霊ちゃんだ。
「実は今夜が納期なんです!」
「なんだそのブラック」
「NEW GA〇E!! 見習え?」
「今日も一日頑張るぞい!」
「うーあー」
「とことんカドカワ系列から離れて行きますね」
浮遊霊ちゃんは泣きながら。
「これ終わらせないと通常業務に戻れないんです……」
「なんでそんな事になったのよ」
「巣ごもり需要がどーのこーので……」
「雑っ」
「戦争特需のがすごかったよなー」
「懐かしいわね、そのネタ」
第一話を参照の事。
という訳で六人のゲーム制作がスタート。
「ときめきメモリ〇ルしかやった事ない」
「嘘吐け作者がやった事あるギャルゲってサマー〇ケッツだけだぞ」
「月〇やった事あるんじゃないんかい」
「だから真月譚の話をしたじゃろがい」
尸解仙ちょっとハリキリすぎじゃない?
腹切るハメになるよ?
「うまい事言ったつもりか?」
うっせー。いいからゲーム作れ。
「いいからって言われても……どっから作るの?」
「皆さんにはシナリオを作ってもらいます。後、絵が描ける人は絵を。プログラムは任せて下さい」
「ほぼゼロからじゃない」
「Re:ゼロから始めるゲーム作り!」
「Re要らないよね?」
そんなこんなで着手ー!
「君が! 好きだ!」
「うっせーぞ魔女、黙って書け」
「臨場感無いと書けないのよ」
「うーあー」
ゾンビは曲がらない関節で器用に絵を描く。
「えーっと……白い雪原につく足跡を僕は追いかけた……」
「そこ『つく』じゃなくて『ついている』にした方がいいですね」
「ルシフェルP……」
そんなこんなで完成!
「だいぶ
「いいのかそれで、文字数は大丈夫か(笑)」
絶許尸解仙。
テストプレイ編じゃい。
「えーデバッグまですんのー」
「今日が納期なんで!」
「しゃーなし」
雪子
「私と海子、どっちが好きなの?」
選択肢
「君が好きだ」
「海子が好きだ」
「どっちも嫌いだ」
「これどーしたらいいわけ?」
「三番目で」
「えぇ……」
選択肢Cを選ぶ。
雪子
「そう……」
「おいメインヒロインに興味無くされたぞ」
「どーすんだこれ」
「いいからこのまま進めろ」
良夫
「よっ! 元気にやってっか!」
選択肢
「元気だ」
「元気じゃない」
「誰だお前」
「誰だお前」
「二番目」
「何が目的だ吸血鬼」
良夫
「そっか……じゃあ一緒に学校サボろうぜ!」
「え、めっちゃ良い奴じゃん……」
「だろ?」
「お前の担当シナリオ、親友ルートかよ」
良夫
「お前と遊園地これて楽しかった! お前はどうだ?」
選択肢
「楽しかった」
「楽しくなかった」
「もっと遊ぼう」
「これは?」
「一番目」
「三番目じゃないんだ……」
良夫
「へへっ! じゃあ良かった! 明日は学校行こうぜ!」
しかし明らかになる良夫がいじめられている事実。
それでも健気に主人公を学校へと導く良夫。
その姿はまるで。
「ヒロインだ……」
「ヒロインじゃん……」
「うーあー……」
「へへっ、だろ?」
良夫が交通事故で死にかけになる。
そこで提案される選択肢。
選択肢
「ゾンビにする」
「吸血鬼にする」
「楽にさせる」
「おいなんだこの選択肢」
「魔女がねーぞ」
「尸解仙もなーい」
「うーあー」
「「「犯人お前か!」」」
ゾンビの仕込みだった。
「ここ良夫が死んでお涙頂戴だったのに……」
「お前なんて残酷な事を……」
「お前の血は何色だー!」
「うーあー」
ゾンビと吸血鬼で揺れる選択肢。
「吸血鬼のがマシか……?」
「神罰やぞ」
「ゾンビ……」
「うーあー?」
仕方なく吸血鬼に。
良夫
「俺、吸血鬼になっちまったのか……?」
人を傷つけてまで生きたくはないと嘆く良夫。
「いや待て良夫、病院で輸血パック分けて貰おう……な?」
「なにパソコンに話しかけてるのよ」
「冷静になるなよ……」
「どうなるのかしら」
選択肢
「一生、俺の血をやる」
「罪を背負ってでも生きろ」
「そうか、死ね」
「一番目以外ねーだろーが」
「三番目おかしいだろ吸血鬼にしたのお前やぞ」
「ていうか主人公何者なのよ」
「うーあー」
良夫
「お前の血を……? いいのか……?」
そこでイベントスチルが入る。
主人公の血を吸う良夫。
そしてHAPPY ENDの文字。
「……終わり?」
「なんか締まらんな」
「私は良かったと思う」
「うーあー」
「ではパッケージング致しますね」
ルシフェル唯一の仕事。
「助かりましたー! 『不老不死チルドレン!』略して『ふろチル!』完パケです!」
浮遊霊ちゃんは職場へそれを持って行くという。
「結局、良夫エンドしか見てないんだけど私達」
「雪子はどうなるんだよ」
「雪女だったらしい」
「海子は?」
「七人岬」
「ホラゲだったの?」
全員、首を横に傾げるのだった。
その後「ふろチル!」は爆死した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます