第14話

「昨夜!高級レストラン、レストラーンダで

見たのよ!」


「山吹くんが可愛い彼女に、指輪を渡してプロポーズしてたの!ひとりディナーしてた、私、この目でハッキリとその現場見ちゃったの!」


「失恋した...!と思ったわけ!

帰宅後、わんわん泣いたのよ...」


「え?レストラーンダ?プロポーズ?

なんのことかさっぱり...」


「とぼけんじゃないわよ!

私が好きな人、見間違えるわけないのよ!」


「あれは、どー見ても、山吹くんだった!」


「今ね、こーして、私、可愛い彼女から

山吹くんのこと、寝取ろうとしてて...!」


身に覚えが全くない。


多分、てか、もうそれな。


「山野井さん...!落ち着いてください。

俺に可愛い彼女はいません。

フリーです」


「は?」


「いや、でも、私、たしかにこの目で

見て...」


「その、可愛い彼女とやらは、茶髪のポニーテール女子じゃありませんでした?」


「少し小柄な感じの...」


「え、ええ!そーよ!

目は垂れ目で、ちょい吊り目の私とは正反対な感じの、、こう、なんてゆーの?小動物系キャラってゆーか...!」


「やっぱり...!」




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る