第13話

「私が飲めもしないお酒を煽ったのはね、山吹くんのせいよ...!」


さっきまでは、とろんとした目をしてたのに。

言葉も穏やかだったのに。

いつものクール系美人上司の顔して、

普段通りの口調になり、語尾が強かった。


「え、俺のせい??」


「そうよ!あなたのせい!」


「え、俺、山野井さんになんかしました?」


「直接的にはなにもしてないけど!

間接的には大打撃なことをしたわよ!」


「え、間接的にですか??俺、全く身に覚えがありませんが...?」


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