第6話

トイレに立て篭るってさ...

相当、具合悪いんじゃないのか...?

と心配した。


とりあえず、飲み過ぎで脱水状態にしたら

余計に体に悪いと思って、俺はリビングに

麦茶とか水とか用意して待ってた。


やがて。

テレビの音を打ち消すように。

カヂャ...

って音がして山野井さんが

トイレから出てきた。



心無しか。


顔色がよくなってる感があった。


「ごめん。ありがと...。吐いたら

大分落ち着いた...」




「あ、や、それならいいですけど。

水分、取ってくださいよ...」


「ん、いただくね...」


「あ、えっと何か食べます?」


「もしあれなら、なんか速攻で作りますし...」


「あのね...」


「何も食べなくていいからさ...。

もう少し落ち着いたら一緒に寝よ??」


「え....」




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る