第3話

本日は土曜日で俺は仕事が休み。


でもな、山野井さんは休出したみたいだった。


俺はグダグダな山野井さんに

問いかけた。


「スーツに落ち葉付いてますよ?

一体全体、どうしちゃったんですか?

どこかに落ちたんですか?」


「やけ酒を煽ってたら、足元ふらつかなくなって馬鹿みたいに公園の噴水に誤って落ちた...」


「えええ。そんなになるまで飲んだんですか?

どうして??」


「それよか、山吹くん。

私、吐きそう...悪いんだけど、

介抱してくれない??

確か、君の住んでるとここの近くよね...?」


割りかし、しっかりしてるな、と思った。



「あ、はい!そうです!

じゃあ、行きますか...立てますか?」


「あのさ...」


「なんです?」


「歩けそうもないから、

お姫さまだっこで運んでほしいな...」


「えええええ...」


一瞬躊躇した。


姫だっこできる腕力は一応あるが、ご近所のひと目がある。


でも、、



山野井さんは歩けないみたいだし...






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