あの子
海は死者に近いから、感動する。
山は世界の大きさを感じる。涙する。
でも、落ち着かない。だから田舎には帰らない。
都会の方が、沢山の波が影響しあって嫌いな自分を溶かしてくれると言ってた
あの子曰く、わたしの頭のてっぺんから長細い円柱が天まで伸びていて、細長いジリジリした波らしい。がんこであることも悟られた。
ふむふむと、サンドウィッチを頬張る。
わたしはわたしの波が好きだ。
もんもん 亦青 @ohjiiji
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