あらすじ セブンゲート・オンライン2 狂剣士と鬼騎士と苦労人
仲仁へび(旧:離久)
第1話
仮想の世界で冒険を楽しむことができるゲーム「セブンゲート・オンライン」。
その世界で、中条星菜(ステラ)はトッププレイヤーだった。
華麗な剣さばきを評価されたため、有名ギルドにスカウトされた彼女。
そんなステラは、狂剣士という異名の通りにメキメキと力をつけ、成長していった。
事件は、彼女がトッププレイヤーになった頃に起きた。
それは、「セブンゲート・オンライン」が脱出不能のゲームになった事だった。
プライヤー達は閉じ込められてしまう。
「この世界から出られなくなっている。そんなはずは……」
、閉鎖された仮想世界。
ログアウトできなくなったプレイヤー達に謎のアナウンスがその状況を知らせてきた。どうやら「ゲームでの死は精神の死」を意味するらしい。
「ぼやっとしてても何も始まらないわね。出来る事からやっていかなくっちゃ」
彼女は、トッププレイヤーの一人として、怯える人々を導き、仮想世界から脱出する方法を探った。
「えっと、貴方達が協力してくれるの? それはありがたいけど……色々大丈夫?」
事件調査屋を名乗る、中堅プレイヤー鬼騎士のタクト・苦労人のヨルン達と共に、毎日フィールドのあちこちに出掛ける日々だ。
「ステラ! 一緒に遊ぼうぜ! ほら、これ丸めると、丸くなる!」
「おい、馬鹿なことやって口説いてないで、ちゃんと仕事しろ」
そんな中でステラ達は、霊感がある少女エルルカと出会う。
彼女は、この仮想世界でも、現実世界と同じように霊(とか幽体みたいなの)が見えるらしい。
「私が、幽霊とか見えるって言ったら、信じてくれる?」
そのエルルカによると、死んだと判断されていたプレイヤーは「実は死んでいない」事が分かった。
各地をさまよっている幽霊?は、どれもこの世界で死んだプレイヤー達ばかりだった。
だが、コンタクトはとれない。
「彼らと喋る事は、できないの。見ている限り、ただぼんやりしてるだけ」
エルルカが言うには、幽体である彼等は茫洋とした様子でさまようのみだからだ。
しかし、分かった事は大きかった。
エルルカはフィールドで、時々プレイヤーではない存在を見つけるという。
それは、人間の精神ではなく、AIの精神(のようなもの)らしい。
この「セブンゲート・オンライン」が開発される時に、何度もくみ上げられては壊されてきたAI。それの成れの果て。
彼等の精神が複雑に絡まり合う事によって、一つの思念が誕生した。
それは、完璧な存在になりたい、という思念だ。
その思念が、この世界を閉鎖させている原因だという。
「それが、親玉みたい。ステラ達の力になれた?」
「ええ、ありがとう。エルルカのおかげでとても大きな事が分かったわ」
その思念は、危機的状況で多様に移り変わる人々の心を、今も観察しているらしい。
それが分かったステラ達は、どうやって問題を解決すべきか考える。
様々なプレイヤー達、そして外部からやってきたレスキューという組織の者達と相談して出した答えは、思念を削除する事だった。
ステラ達トッププレイヤーには、外の世界の者達がアイテム化した修復プログラムを渡されたので、そのアイテムを使って思念を削除しなければならないらしい。
ステラ達は、時期をまって準備を進め、そのアイテムを受け取った。
そして、決行の日。
エルルカの協力を借りて、思念の元へ訪れたステラ達。
他にも多くのプレイヤー達がその場に集まった。
「これを最後の戦いにするために、頑張りましょう!」
しかしその場にいた思念は、削除される危険を察知していた。
大量のモンスターや死亡したプレイヤーの複製をつくって、けしかけてくる。
「こんな妨害されたって、私達は負けないんだから!」
それらの妨害をかいくぐったステラ達は、アイテム化した修復プログラムを使用して、思念を削除した。
そして、彼等は久しぶりにその世界から解放されたのだった。
あらすじ セブンゲート・オンライン2 狂剣士と鬼騎士と苦労人 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
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