第2話ホムラは脳筋

教室にドアを開けて入る。

すると早速みんながこっちを向いて。

「「「おはようございます!ホムラさん!!」」」

と、その場にいたクラスメイト全員が挨拶をしてくる。

この学校完全実力主義だからなー。

何せ私は魔法使いランキング第五位だもの。

学校の中だったら最強の魔法使いなのよ!

「みんなおはよ~!」

私の後ろから佐藤が出てくる。

その瞬間皆が元いた場所に戻る。

メッチャつらそうな顔でこちらを見てきたのでとりあえず席に座らした。

先生が入ってきて今日の依頼を確認する。

この学校は魔法使いの犯罪者を専門とする学校だ。

一般の警察が手を付けられないような事件などを解決している。

「じゃあ、依頼が決まったら職員室に来てくれ。」

そういって先生は教室を出ていく。

「私ちょっと依頼確認してくるね。」

「んー。」

ぶっきらぼうな返事をする彼に一言つげ依頼書を手に取った。


「よーザコ。」

「よー底辺魔法使い。」

開口一番人の悪口を言ってくるのは僕の次に弱いといわれている吉田君だ。

「いいよな。

 お前はホムラさんに気に入ってもらえてて。」

「いいよな。

 お前のパートナーは美人で。」

「確かに俺のパートナー美人だよな。

 けど、ホムラさんも結構美人だろ?」

「いや、そうだけど何というか,,,脳筋って感じなんだよなぁ。

 つまり何も考えてないったこった!」

あっはっはと僕は笑う。

吉田君の顔は真っ青だ。

あれ?どうした?

「お、おい,,,,,後ろ,,,」

「言わなくてもわかってる。」

だって後ろメッチャ熱いもん。

おそるおそる振り返ると手に火球を出したホムラがいた。

「依頼見つかったから職員室行こっか。」

「,,,はい。」

こうして僕はホムラに引きずられて連れて行かれた。

吉田くぅぅぅん!たぁぁすけてぇぇぇぇ!


「この依頼か。

 分かった、手配しておこう。」

「ありがとうございます、先生。」

「あー,,,,,そいつの顔はどうした?」

「何を言ってるんですか先生。

 もともとこんな顔ですよ。」

先生!騙されないで!

さっき滅茶苦茶殴られたの!先生!先生!

「ホムラが言うなら,,,,,。」

センセ―――――!!!!!

「ほら行くよ。」

ずるずると首根っこを掴まれて引きずられていった。

あ!クツ片っぽ脱げた!ちょっと!クツ!

あ――――――――――!!!!!!!!!!




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