あの日の選択 前編

「ずっと寝ていないで、早く学校に行きなさい。」


下から大きな声が聞こえた。その声に応えたかのように起きる。しかし、倫晴ともはるはベッドから離れたくない。とても眠くて耐えられない。そして、再び夢の中。と、眠りにつこうとした途端、掛け布団がめくり上がった。


「もう行かないと遅刻しちゃうよ。」


と、お母さんが言った。


「まだそんな時間じゃないでしょう。」


と言って、倫晴ともはるは起き上がり、時計を見てみると、8時だった。


「なんでもっと早く起こしてくれなかったの!」


倫晴ともはるは急いで支度した。学校の完全集合の時間は8時30分だ。

急いで倫晴ともはるは、教科書や弁当などをを入れてトースト加え、学校に向かった。

しかし、間に合わずに生徒指導の先生に見つかり、生徒指導室に連れてかれた。

そして、滅茶苦茶怒られた。怖い時間が過ぎ、僕は授業を受けていた。


そして、昼休み。かなや、ゆうと一緒にご飯を食べた。その後、倫晴ともはるは、学校の図書館に行き、図書委員の仕事をしていた。そう、ここまではいつも通りだったのだ。そう、ここまでは…。


五時間目、教科書を片づけようと思い、鞄を見てみると、ある段ボールが入っていた。それは、前ネットで頼んだ本だった。しかし開けてみると、頼んだものと違った。それは、もう表紙がぼろぼろの本だった。気になって倫晴ともはるは、かなゆうに聞いてみようと思い、生徒会室でかなに放課後見せてみても、


「こんな本、見たことないね。ごめんね、役に立てなくて。」


残念そうな顔をしているかなを見て、


「こっちこそ、急に聞いてごめん。生徒会の仕事頑張ってね。」


「ありがとう。」


そう会話して、2人は手を振りながら離れていった。

そして、下駄箱のところでゆうにも聞いてみたが、分からないと言っていた。


「何なんだろうな?もしかしたら、誰かが昔書き記した書籍かな?もしそうだったら、お金貰えるな。」


そう独り言を言いながらその古い本を開けた。すると、周りが暗くなり、雲の上に乗っていた。そこには綺麗な星と、一人の女性がいたのだった。

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