両親の価値観
(そうか。そうだったのか。母さん。)
コテツは愕然とした。アーラは敵を惨殺し、拷問し、敵と見なしたものは葬るという軍隊だ。そんなことを嫌っていた。母がそんなことしていたなんて。でも何故自分の家族についてそんなに知っているのかコテツは知りたかった。
「一つだけ聞きたい。父さんは、」
「私の弟だよ。あの出来損ないが」
「そうか。お前おっさん、いやおっちゃんで間違えねぇんだな?」
「あぁ、そういうことになるな」
「じゃ、これからよろしくお願いしますよおじさん!!」
すると、暗い雰囲気から一気に戦場の様な雰囲気に変わる。
「吾大中佐、戦いは終わってねぇーぞ」
コテツの興里の切っ先が吾大中佐の喉元の目の前にある。
「私の負けだ。コテツ、お前は中佐以上の力がある。」
「今回は与一のおかげさ」
「ふっっ。引縄 コテツ入隊だ」
かれこれあって三ヶ月後、、、
ピンポンパンポーン⤴︎「与一少佐、コテツ準少佐、中佐用常務室にに来てください」ピンポンパンポーン⤵︎ ︎
「なんだ?与一、俺らなんかやらかしか?」
「違うでしょ。きっと仕事の命令よ」
「そうか。きっと初めての戦争隊隊長やれるかもよ」
「そうだといいな。コッちゃん」
二人は中佐用常務室に向かって、トカットカッとかかとを鳴らして歩いていた。ガチャっと扉が開く。
「待っていたぞ与一少佐、コテツ準少佐、今回は戦争の敵の本拠地に乗り込んでもらうぞ」
「えっ?!」っと2人は驚きが隠せない。今まで敵の本拠地に乗り込んで帰ってきたヤツらは居ない。
「OK。分かったぜ。おっさん。」
「いい加減その呼び方やめなよコッちゃん。」
「いいのだよ与一少佐。してこの仕事受けてくれると思ってもよいのかね?」
「ああっ!」「了解しました!」
二人はスッキリとした顔つきで中佐用常務室から出てきた吾大中佐は軍の中でも『怖い人』というイメージがあるので、中佐用常務室に入る前から入った後までほとんどのやつが怯えている。
「おっちゃんもそこまで怖くねぇーんだけどな」
「あぁ、そうだな」
すると前からコテツに肩を大柄な男がぶつけて来た。
「どけよチビが」
「なんだよお前上官に向かってその態度は鬼斬特攻隊長」
鬼斬特攻隊長そう呼ばれている男はメンチを切るように喧嘩腰ではなしてきた。
「どけよガキチビちゃん」
こいつは鬼斬 砕牙 こいつは入隊試験で二位をとった男だ。入隊試験は学力試験500点満点、体力テストも500点満点だ。この男は学力試験は30点だが、体力テストはボーナス点をもらい680点だった。与一に勝らなかったものの、10年に1人程の戦闘の天才だ。その力と性格で特攻隊長までのし上がった。自分の欲しいもののためなら何でもするそのような男だ。
「やるのかぁ?おい?」
与一も驚いた
「通らせてもらうぞ」
そんな鬼斬 砕牙を腹パン一発で倒れこませた。鬼斬は顔を上げてコテツを睨みつけると
「絶対に後悔させてやるよ」
と、誰の耳にも入らないような小さな声でつぶやいた
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