コテツと与一の大作戦 〖終〗

とあるマンション。そこでコテツと与一が怒鳴り合いをしていた。

「おい、与一おれは補習生から昇進して隊員になろうとしてたのにぃー!!」

「えぇっ!?そんなの知らないわよー!」

与一の目が潤み、綺麗な頬が濡れる。

「ていうか教官に勝つのに、作戦か何かあるのか?」

「あっ、、、忘れてた。てへぺろ!!」

「てへぺろじゃねー!与一お前いつもこういう時は俺より馬鹿だよな!!」

そう与一はコテツが危ない目などに会うと何も考えずに突っ走ってしまうのだ。

「そうだ!コッちゃん!力がないなら新しい力を手にいれようよ!コッちゃん五位以内には入ってるから事務局で頼めば専用の武器を受け取れるはずだよ」

「あっ!そのことすっかりと忘れてたぜ」

事務局、、、

「すいません専用の武器を受け取れると聞いて来たのですが?」

「引縄様ですね?ただいま適正の《霊鳴刀》をお持ちします。」

「《霊鳴刀》?」


「おーい与一貰ってきたぞー」

「おかえりー!霊鳴刀って奴を貰ったと思うんだけどそれはね覚醒するんだけど強い霊が入ってる刀は個々で能力が違うみたいなの。」

「OK!ところで与一、覚醒ってどうやるの?」

「、、、、、、、、特訓」


こうしてコテツと与一の大特訓が始まった。

一日目、、、失敗

二日目、、、失敗

三日目、、、失敗

四日目、、、失敗

五日目、、、成功!!

「とうとう出来たよ!コッちゃん」

「あぁ!これなら教官にも勝てるぞ!」

「この与一さまのおかげだな!」

「こうなったのは誰のせいだと思ってんだ?与一さまぁー?」

「すいませんでしたぁぁー」




こうしてコテツと与一の一週間の努力を出す日が来た。会場に現れたコテツの姿は与一と教官以外の人々全員の度肝を抜いた。全身に鎧の様な物をまとい、手には日本刀の様な物も持っている。

「なるほど。コテツ、お前はそういうタイプか。」

「はぁ?なんの事だよ。まぁ教官、俺が勝ったら入隊試験を合格にしてもらいますよ!」

「では、お前の負ける姿を見るのを楽しみにしているぞ。」

「目が冷たいなぁ教官様よぉ」

「死ぬなよ。コッちゃん」

「あぁ与一」

「よぉーい」

ゴォォォーンっとゴングの様な音がなった。その瞬間教官はコテツの前にいた。

「もう戦いは始まっているんだぞ!」

バァァン!!教官がコテツを会場の壁に叩きつける。

「嘘でしょ?コッちゃんが身につけているプロテクタースーツは120kgあるのよ?!」

教官がにんまりと笑う。

「コテツ、与一、私の力を見誤ったなぁ?もういい。おいレフリー気絶かギブアップで勝敗が決まるんだよな?」

レフリーは教官から目を逸らして、

「そうなんじゃないですかぁねぇ」

「そうか、ではいたぶるとしようか。」

「起きて!!コッちゃん!!」

するとコテツはムクリと立ち上がる。

「誰も寝てねぇーよ!おい教官知ってるか?この地球には《霊鳴刀》というものがある。まぁ刀と着いているが弓ややりもあるけどな。」

「コッちゃん、私ね教官に霊鳴刀について教えてもらったの」

「まさかコテツお霊鳴刀で覚醒できるのか?」

「あぁそうだ。教官、痛い目見るぞ。行くぞお、、、」

会場の空気が重くなった感覚がする。

「切りつけろ《興里》」

コテツのことを青い光が包み込む

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