【短文、二】砂糖猫。

砂糖猫はこの星に生きる極めて特殊な種族。

砂糖猫はその名の通り、砂糖やミルクを使った菓子類や、果物などを食べて生きる猫。他の猫の種族とは違い、カカオ、チョコレートなどを摂取しても中毒は起こさない。

菓子類を食べて生きているが、塩味は彼らにとって微量な毒であり、甘みを引き立たせる程度に塩を使う分には問題ないが、多量の塩を使ったスナック菓子は食べない。

また、獣肉や魚肉を摂取することはできない。微量でも食べたならば、砂糖猫は直ちに重度の食中毒を発症し、数時間も経たないうちに死亡する。

砂糖猫は糖果以外を摂取することはできない。糖果を食べなければ生きられない。どんなに砂糖を摂取しようと、病になることはなく、致死量もない。(実証されているわけではない。)

その為か、砂糖猫の肉や体液(血液など)は、この世界の何よりも甘いと言われる。

また医学書によれは、砂糖猫が重度の飢餓に襲われた際、彼らは本能的に共食いを行うことがあるらしい。健康被害の記録はない。

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